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香川の経済界トップ登場

【La Salute(ラ・サルーテ)】 中野誠司氏

本格的イタリアンをご家庭へ出張し調理。特別な時を演出する香川の名物料理人

 今年初め、高松・丸亀町壱番街のインテリア店内にて、内田繁氏の茶室でお茶会が開かれていた。日替わりで亭主がもてなす中で、紋付きのコックコートを着た中野氏のもてなす姿があった。和と伊を融合した点心と茶を表現したのである。

 三本松高校を卒業後、大阪の辻調理師専門学校へ入学。当時は和洋中菓子と幅広い勉強をした。当初の和食指向は、学校での欧州研修旅行で、イタリア料理に出会い、そのシンプルでさっぱりした味に魅せられた。当時、イタリア料理はまだマイナーな時代。卒業後、大阪のイタリア料理店で伝統的なイタリア料理を学んだ。
 「最初は田舎がいやで都会に出た。しかし10年してこちらに帰ってみると、これほど食のアレンジがし易い、イタリアンにピッタリの場所はないと感じ」香川を再発見した。 
 高松に帰りフレンチの店を経て、10年前に独立。当時、休日にやっていた料理教室と、要望で始めた出張料理だったが、これが高松ではめずらしく、口コミでオーダーが入るように。そこで出張料理一本に絞った。
 オーダーは4名から予約を受ける。少人数の時は奥さんと二人で対応するが、上限はそのときの状況とパーティーの内容によって判断。
 年1回は200名程参加する催しを任されており、仕事仲間や料理教室の生徒に応援してもらい対応する。
 「この仕事はまず私を信用してもらうこと。それは他人のキッチンをお借りしないとならないからです。」
 当初から夫人と二人三脚での丁寧な仕事ぶりが信用にもつながった。
 出張シェフのニーズは幅広く、冠婚葬祭や法事のほか、一番多いのは新築祝いで料理をお返しで振る舞うときだという。仕出しと比べて値段があまり変わらなければ、実際に家までシェフが来て、目の前で調理してくれるから喜ばれる。子供の誕生から、最後の晩餐まで人生の色んな場面に、美味しい料理をお作りすることで、係わることが出来る。そんなこの仕事の素晴らしさは他にはないもの、と力を込める。
 「何気なく始めた仕事ですが、お客様のほうが私たちの使い方を考えてくれるようだ。訪れた家の方との密度の濃いおつきあいがこの仕事の醍醐味でもある。」やりがいの日々。
 年に1回はイタリアを訪れ、日本を知ってもらう活動で、お茶を点てたり武道を披露するという。もちろん食べ歩きが最大の目的だ。44歳。


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