コラム せとうち

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抜粋記事

 高松空港にとって国際線の韓国ソウル便は虎の子的存在であるが、これがSARSの風評被害を受けて搭乗率が低下、危機的状況にある。
 もしこれがなくなれば、国際線はゼロという最悪の結果を招くことになり、県当局としても挽回策に腐心していた。そこで企画されたのが、「香川県から国際線をなくすな!」のキャンペーンである。
 「高松-ソウル線 予約率60%を達成させよう」を合言葉として、7〜8月の2カ月間にわたり「ソウルモニターツアー3日間」の企画を打ち出した。限定四百名に限り格安料金で行けるという嬉しいプラン。
 これが告知されるとアッと言う間に予約満席となったが、久方ぶりのクリーンヒットとなった。
 旅行代理店12社が参加して大々的に実施したものだが、大がかりな企画力の勝利となったようだ。
 企画したのが高松空港振興期成会で、旅行主催はJTB高松支店。
 アシアナ航空としても折角の路線の灯火をなんとか消したくない、との想いも強く全面的に協力。
 1992年に就航以来、長い歴史を持つ高松-ソウル便がSARS風評もないのに、あたら誤解を受けて搭乗率の低下に結びついたのは誠にアンラッキーな事だった。
 高松空港からインチョン(仁川)国際空港までわずか1時間30分。
 あっと言う間に一昨年完成したばかりの近代空港に降り立った。
 小社でもこの趣旨に協力すべく参加したものだが、わずか2泊3日の旅ではあったものの韓国のエネルギッシュな活動ぶりに圧倒されたのである。「韓国は近くて遠い国」であってはならない。歴史的な長い交流の中から生まれた隣国なのである。
 今回行ってみて距離感を実感したが、現地ツアーの企画力と対応をもう一つ練り直せば更に魅力ある観光旅行になりうると判断した。
 オプショナルツアーも、もっと現実を直視した場所や施設を選ぶべきで、大きく躍動するソウルのトレンディスポットは日本の若者にとっても魅力あるものになることだろう。
 一例をあげれば、江南区にある新しい施設「コエックスモール=COEX Mall」へ行ってみて、その複合型商業施設の多彩にして現代感覚に溢れていることに驚いた。
 来店客も想像を絶するものがあり、人・人・人で通りは大混雑。アップテンポのBGMが耳をつんざくばかりで、まさに昴奮のるつぼへ叩きこまれた感じだった。
 「ゆめタウン高松」のように全体の雰囲気が静的なものではなく、激しい動感に翻弄されるというようなエキサイティングなものだった。
 そして南大門のたくましい商魂。ロッテ百貨店の珍しい商品の山と、見事としか言いようのない店員のエネルギッシュにして巧みな販売術。実際にショッピング行動をしてみると、遙かに日本人を凌駕する圧倒的迫力には流石に降参した。そして、バスの車窓から見える多彩なデザインの高層マンションとビルの林立。高級車や商業車も新型車が特に目につき、今日本で販売しているヒュンダイ(現代)の車も沢山走っていた。経済力のエネルギーと韓国人の旺盛な勤労意欲を、様々なシーンで直視して少なからず衝撃を受けた。

リピーターしたくなる韓国の旅

 米国からの観光客に加え日本人も相当入国しているもようだが、意外に日本語による表示が少ない。
 あのハングル文字の洪水には、どうにも手が出ない。
 わが高松市においてもホテルやその他交通機関で、ハングルによる表示はほとんど見られないが、ソウル便を永続させるためにもこのあたりの親切な配慮が欲しいものである。
 地下鉄に乗って明洞へ出るためにもひと苦労したが、途中教えてもらいつつなんとか目的地に到着した。
 今後県段階でキメ細かいプランの再整備と、ソフトの部分の改善をお願いしたい。
 アシアナ航空の客室乗務員は美人揃いで接客も明るく秀逸。懸命にキビキビと立ち働く姿を見ていると頼母しい。
 快適な1時間30分の旅は、出される軽い機内食サービスを受けていると、あっと言う間に滑走路へ着く。
 それにしてもインチョン(仁川)国際空港の威容は、関空を遙かに上回りハブ空港としての利便性が高いことに感動。ぜひこれからも県当局、各旅行代理店の努力によって、ソウル便を長く継続して欲しいものである。韓国にはあらゆる面で奥が深い。
 東京へ行くような気軽な気持ちで行けば、それほど海外といっても苦にならない。
 どんな楽しみ方があるか、どう利用すればメリットがあるのか、事前によく研究してかかればおそらく無限の可能性があるだろう。
 それにしてもブルコギ(焼肉)は美味なるもので天下一品。ぜひ一度は本場で堪能して欲しいものだ。(本誌編集長 中西 稔)

   
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