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平成16年5月20日。この日サンポート高松がグランドオープン、セレモニーも行われるが、香川・高松にとって強力な起爆剤にするべく今から仕掛けて行かねばならない。
金刀比羅宮の大遷座祭、全国豊かな海づくり大会など諸々の大型イベントが集中するのが平成16年でもあるが、この好機を無駄にすることなく香川の再生、浮上に県民こぞって取り組んでいかねばならない。二度と再び訪れてこないチャンス。
まず、高松シンボルタワーは来年3月末に先行オープンするが、オフィス棟のテナントは約95%が決定済み。商業棟も順調に内定が出ているほか、有望先との交渉も精力的に進めており、オープンの日が待たれるところとなった。
最上階のスカイレストランには、洋食では石鍋 裕氏、和食では中村孝明氏、中華で陳 建一氏の出店が決まっているようだ。
いずれもテレビ「料理の鉄人」のトップの座を獲得したベテランシェフばかりで、ネームバリューといい、料理のレベルといい業界では最高のサムライを集めた。
これは中・四国では初めての豪華メンバーとなり、大きな話題になることだろう。
石鍋氏は、フランスの「マキシム」など有名店で修行した、日本を代表するオーナーフレンチシェフ。
東京・西麻布に「クイーン・アリス」も開店盛業中とのことだ。
和食の中村氏は、「なだ万ホテルニューオータニ店」などで修行した創作料理のオーナーシェフ。東京・有明に「孝明ARIAKE」をオープン、従来の日本料理のイメージを打破して新風を吹きこんでいる。
陳氏は今更説明するまでもなくテレビCMなどにも顔を出し、庶民的なキャラクターをウリにしている。
東京・四川飯店オーナーシェフ。
四川風ながらあらゆる中華料理の枠を超越した味の真髄を目指す人。
3人の料理の鉄人を招くことに成功したことは、シンボルタワーの存在感をいやが上にもパワーアップさせるとともに、初めて中央からの本格的な食文化の向上に後押ししてくれるものと期待も大きい。
おそらく全日空ホテルクレメント高松の飲食空間ともども、讃岐うどんだけに限定しない多彩な食文化の存在に、香川のレベルアップに貢献することになるだろう。
ロードサイドは完全に過密状態
過般、日本料理「大渚亭」として再スタートを切った新しい表情を拝見するため、訪問して洲崎正孝社長と女将の礼依子さんにお会いして見学してきた。
リニューアルとはいいながら全面改装とも言うべき本格的なチェンジで、すべてに新しい光をあてて現代にマッチした壮大な飲食空間に仕上げていることに感心したのである。
個室を増やしゆっくりした空間で食を堪能して欲しいという願いは、随所に具現化されていた。中でも各テーブルには全て特注のクッション付き座椅子が配備されていることに、洲崎社長のキメ細かい心配りが伝わってきたのである。
リニューアルとはかくあるべし、を地で行くような大渚亭の今後に大きな期待を持ったのである。
いま香川全域で飲食店舗の増殖は目を見張るばかりの勢いだ。
ロードサイドを車で走っていると、次々と新しい店舗が開店していることに気付き、改めて恐るべき関係者のパワーを実感する。
しかし、この狭い香川エリアではあんまり増えすぎても完全なオーバーストアとなり、いずれ共食い状態になることは必至の情勢である。
来年はもっと増えるだろう。
シノギを削る戦いはエンドレスで続くことになろうが、この戦いに敗北を喫すことのないよう謙虚に現状を見直してもらいたい。
また、新規開店を目指し準備中の方々は、慎重かつ周りの人たちの話も聞いてコンセプトをしっかり固めてもらいたい。
うどんの世界でもこの空前のブームに便乗して、急拠うどん店を開業する人が増えているが、安易な考えでは絶対成功することがないことを知るべきである。
経営者本人が一人のお客になったつもりで、この店づくりで満足してもらえるかどうか。この味なら他店に劣らない持ち味を出しているかどうか。よく自分自身で見極めて欲しいものである。
商売柄いろんなうどん店へも行ってみるが、名前が売れていても中味が低レベルの店も少なくない。
この間も香南町にある元TV局アナの有名店に行ったが、見事に背負い投げを食わされ落胆した。
オーナーが如何に謙虚に自店の味とサービスを間断なく維持していけるか。このあたりが勝負どころだ。
平成16年に大きく花開く香川の食文化は、まずボトムアップから勢いよく始めねばならない。(本誌編集長 中西 稔)
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