抜粋記事

 光学フィルム新工場が竣工
       三年後に
        120億円の増収を見込む
              大倉工業(株)

 
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コラム
 

 大倉工業(株)(丸亀市中津町1515 鴻池正幸社長)新規材料事業部が本社敷地内で建設を進めていた、光学機能性フィルム新工場は1月5日竣工した。
 液晶テレビやデジタルカメラなど高成長商品に欠かせない、液晶表示用パネル。同工場では液晶パネルの構成に不可欠な偏光フィルムや、液晶テレビなど高付加価値向けの位相差フィルムといった光学機能性フィルムの生産を行う。
 特に液晶テレビは今後も需要の伸長が見込まれ、同社は成長分野に資源を集中し、生産能力の拡大と高付加価値の製品づくりを図るべく新工場を建設した。
 新工場の概要は、重量鉄骨造二階建て。建築面積6882平方メートル、延床面積は12459平方メートル。設計は(株)定木建築研究室(高松市)、施工は(株)光建設(丸亀市)が担当した。
 一、二階とも生産ラインが敷設され、フル稼働時には旧施設の約三倍の生産能力を発揮する。
 同社はこれまで偏光フィルムと位相差フィルムの生産を同じウエイトとしてきたが、新工場による生産能力向上分を成長株である位相差フィルムに割り当てる。
 今期の新規材料事業部の売上は百八十億円を予定しているが、平成18年度には三百億円を見込む。この百二十億円の増収計画は、ほぼ位相差フィルムの成長によるという。
 また同工場ではこれまで仕入れていた原料フィルム(位相差フィルム用)の製造や、ナノテクノロジーを駆使した精密表面加工などにも初めて取り組む。特に原料フィルムの開発製造による一貫生産体制が構築されれば、液晶テレビ用などの競争では優位に立つ事ができると、同社は新工場に大きな期待をかけている。
 新規材料事業部は、同社が長年培ったフィルム加工技術および木材加工技術を基盤に、高機能・高付加価値製品を開発。光学フィルムのほか、自動車のヘッドレストなどに使われるウレタンフィルム、複写機などの部材シームレスベルトといった製品づくりに取り組んでいる。
 同社は`国際競争で優位に立てる大倉工業へaというビジョンに基づき中期経営計画(16年〜18年)を掲げており、初年度の今年を新工場完成でスタートした。
 近年は安価な外国製品の輸入で苦戦を強いられる合成樹脂事業の落ち込みを、伸長著しい新規材料事業でカバー。底を打った建材事業と相まって増収増益基調を辿りつつあるという。

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