コラム せとうち

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抜粋記事

 車の往来も激しい高松レインボーロードは、一段と活気を呈していた。
 2月25日オープンした「アルドールはただ」高松本店の駐車場は車があふれ、店内もお客でごった返していた。人気上々。熱気むんむんだ。店内には全面ガラス張りのケーキ工房があり、忙しくケーキ作りに励む姿が好ましい印象を受ける。この種のスタイルは増えてきたが、広くとったスペースはこれが一つの訴求力ともなって女性客に訴える。
 菓子小売り、カフェも含めた高松初出店の店は、予想をはるかに上回る好調なお客を集めスタートした。
 (株)ハタダは新居浜市にある愛媛県下でもトップクラスの菓子メーカー。香川県内でもロードサイドに小売り店を11店舗擁しているが、核店舗として初進出を企画したのが新スタイルのアルドールはただ店。
 松山でのテストを経て満を持しての出店だったが、高松切っての激戦地だけに当初から厳しい戦いも予測していたらしい。
 「このレインボーロードはほんとうにすごい激戦区。私どももどこまでやれるのかわからないが、松山店も好調なのでこれを踏まえて頑張りたい」
 と畑田雅敏社長も意欲満々だったが、内実は一抹の不安もあった。
 しかし、オープン人気は継続しており、3月8日午後食事に行った際もかなりのウェーティングで断念した。早くもこのロードサイドの繁昌店の一つに成長しつつある姿を見て、畑田達志会長も気をよくして満足感にひたっていることだろう。
 菓子・飲食店業界のみならず、あらゆる業界で他県からの進出、攻勢が目立ってきたことは確かで、地元香川勢も余程緊張感を持って当たらねば打ち砕かれてしまいかねない。
 どこの業界も戦国時代さながらの激しいデッドヒートが展開されているが、資本力、人財、企業力、商品力ではまだ弱体の香川勢は、相当気合いを入れてやらなければならない。
 高松シンボルタワーのご当地ラーメン6店、鉄人レストラン3店など、地域にはない魅力を持つ店の進出は大変な脅威でもある。
 讃岐うどんの好調にあぐらをかいていたら、とんでもない結果になる。
 景気回復感も第一線ではかなり高まっており、先行復調を予測して仕掛けを検討している企業家も増えている。今年から来年にかけてかなり活発な動きが台頭してきそうだ。
 いろんな意味で仕掛けの時期は早いに越したことはない。回復してからでは遅い。良くなりかけた兆候を見逃さずすばやく決断して行動に移すべきであろう。人の動きも以前よりは出てきたし、買い気も旺盛な兆しが見えてきた。
 それをいかに消費に結びつけるか売る側に積極的な受け皿が必要だ。
 長い間先が見えない不況風の中で、お金を使いたくとも使いにくくモヤモヤしていたものを、これからどんな仕掛けと演出ですこしづつ吐き出してもらえるか。
 株価も昇り龍のようにぐんぐん力をつけ、確かな足取りになってきた。
 出版物を見ても株式に関する単行本や雑誌も増えてきた。諸々のセミナーを開催してもお客が増えて、関心が高まっていることを窺わせる。
 人々の表情も春の訪れとともに、いくらか明るさを取り戻し、生気が出てきたようだ。

福岡における流通戦争

 いま、福岡市天神エリアでは第三次流通戦争「第2幕」が始まった。
 3月2日岩田屋が新館と本館をグランドオープンし、約十三万人の来店客を集めた。周辺にある福岡三越のリニューアルもあったほか、博多大丸も巻き込んで空前の人を集めているということだが、天神一極集中のパワフルな勢いは桁違いだ。
 わが高松などでは全く想像もつかない人の流れだが、不況ムードなどどこかへ吹っ飛んでしまったような大フィーバーを出現したらしい。
 ただ新しい百貨店が出来たから人がくるということではなく、何か珍しいもの、変わったもの、新製品を自分の眼で見て買いたいという欲求があるからこそ、わざわざ天神界隈へ出かけてくるのだ。
 まず人が動くという基本的な要素に火をつけて、そこから消費景気の突破口にしなくてはならない。
 ただし、行ってみても欲しいものがなければリピーターにはつながらない。店の応対も悪ければ足は遠のいてしまうかもわからない。常に顧客満足度の高い仕掛けが必要だ。
 百貨店の天満屋も広島市内にある広島八丁堀店に約30億円を投入、開業以来初めての大規模なリニューアルを断行した。何しろ広島そごうから海外ブランド6つも奪取したのはすごいことである。伊原木隆太社長の強い意気込みは敬服するものがあるが、勝ち残りのために思いっきった施策を決断した。この集客効果は大きいし、店内への波及効果も予想以上だろう。(編集長 中西 稔)

   
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