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いままでの長い低迷期が嘘のように、5月のゴールデンウィークは県内主要観光地と郊外うどん店に人が溢れていた。香川にもようやく賑わいの黄金時代到来かと思わせるかのように人、人、人の波が続き歓声と感動の渦が随処に花開いたのである。
特に待望久しきニューレオマワールドは、連日の人の波でごった返した。
ホテルレオマの森や温泉「森の湯」も、これまた多くの観光客で溢れ帰った。ホテルなどは一日約五百人余りの宿泊客で満館となっていた。
今まで抑えていた鬱憤を一気に晴らすかのように、レオマへはどっと車と人が押し寄せた。幸いデフレ景気の脱出途上というラッキーな部分もあったが、抑えに抑えていた消費景気が爆発したかのように人は道中財布のひもを緩めて使う快感を満喫していた。
人間いつまでも長い暗いトンネルの中では辛棒できっこない。
その時期が来るのを待ちこがれていたものが、レオマやシンボルタワーのオープンをきっかけに思い切りよく前へ出てお金を使った。
その点で両者ともタイムリーかつ最高の時期に開業したわけで、その役割はリーディングヒッターとしての強みを遺憾なく発揮したのである。
ニューレオマも、入園料、駐車場無料という大サービスがお客の誘い水にもなってファミリー、カップルの入場で湧きかえり、はしゃぎ嬉嬉として園内を所狭しと回遊し初めてレオマの魅力を満喫していた。
「以前のレオマより今度の方が子供たちにも楽しめて面白い」という好評の声を聞くことができたことは大きな収穫であった。
再生の道はまだスタートしたばかりだが、加藤社長((株)加ト吉・香川県観光開発鮪ミ長)も確かな強い手応えを感じ満足しているだろう。
これで安心してはいけない。修正するところは早く手直しすることはもちろん、お客の反応、利用状況を確かめて率直に補強していくことを心懸けるべきである。
GWの県内行楽地は、昨年より約十万人多い約六十二万人の人出で賑わったが、それを牽引したのは紛れもなくニューレオマワールド、そのものであった。
ただし、アクセスの大渋滞と園内の利用が思うようにならない不満など、数多くの課題は山積みしている。
経済的な波及効果の点では大いなるプラスをもたらしたが、これに呼応して主要観光地も一段と受け入れの創意工夫が欲しいところだ。
ビッグな追い風を巧みに利用して軌道に乗せなければ、いつまでたっても伸びきらない。
新規にオープンした高松シンボルタワー効果も予想以上のパワフルな威力を発揮しており、期間中に約二十一万人の来場者をみたことは、今後高松エリアの目玉として期待がかけられることになった。残念なことは、3鉄人のレストランやご当地ラーメン6店のみに人気が集中して、やや片寄った形になっていることは修正するべきであろう。
加熱したマスコミの報道
今回特に大きな関心事、話題として大々的にマスコミに報道されたニューレオマワールドは、記者会見が多くの記者とカメラで溢れ質問も活発であった。
終了後も加藤社長、高谷専務(おもちゃ王国)などは、どっと押し寄せた記者連中の質問攻めにあっていたのが特に目を引いた。
近年これだけ騒がれ話題が集中したニュースは少なかった。それだけ県民の注視を浴びている大型レジャー施設であったわけだ。テレビ、新聞、雑誌の扱いも破格で連日詳細に報道され、一気にホットな話題として県民の頭に叩きこんだ。
NHKなどは、開園へ向けて工事進行中のレオマ内に加藤社長が動くシーンを、刻明に追跡報道したり、テレビせとうちは再生に向けて熱く燃える人々をドキュメント風に一時間番組に製作していた。こんな気合いを入れた報道ぶりは、瀬戸大橋開通以来のことで待ちこがれていた明るいホットニュースとして、各社とも格段の力を入れていた。
こうした報道によって広告宣伝を打たずしてPRは完全に行き渡り、インターネットなどで全国へ情報発信された効果は、まさに"超A"級の扱いだったといえよう。
その証拠として、県外客の来場が目立つ現象をみせていた。ニューレオマへ急ぐ車の列も県外ナンバーが多く、いかにこの施設の開園が待たれていたかを、無言のうちに物語っていた。まさに香川への貢献度は"殊勲甲"であり、未来永劫に継承される観光レジャー施設として残ることだろう。
さらにゴールドタワーの再生も味匠グループの手で実行されつつあり、8月1日オープンからの経済波及効果は計り知れないものがある。
香川はこれからが楽しみになった。(編集長 中西 稔)
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