|
香川にとって、20年越しの夢がここに叶った。
段階的に整備されてきたサンポート高松は、5月20日の新市民会館「サンポートホール高松」及び「かがわ国際会議場」の開館によって、待望のグランドオープンを果たした。
稀にみる港湾再開発の巨大プロジェクトとして、1983年の調査開始以来、約20年の歳月を経て第一期工事が完了。瀬戸の都として親しまれてきた県都・高松の玄関口は、装いも新たに21世紀の四国の顔として、いま再出発のステージに立ったばかりだ。
当日は生憎の雨模様となったものの、新装成ったサンポートホール高松で行われた記念式典は、関係者ら約六百名が出席して盛大に執り行われた。冒頭挨拶に立った真鍋武紀知事は、
「サンポート高松は、瀬戸大橋、高松空港、四国横断自動車道に続くポスト三大プロジェクトとして、四国、環瀬戸内交流圏の中で引き続き中枢拠点性を確保し、飛躍・発展していくために官民一体となって取り組んできた巨大都市開発プロジェクト。海と市街地が隣接するという特性を生かして、交通ターミナル機能の強化、国際化や情報化に対応した都市拠点の創造などに大きな期待が寄せられている。
サンポート高松に人々が働き、集い、交流し、憩える新しい拠点として賑わいの創出に繋げるとともに、県外、国外に向けての情報発信力の強化、さらには21世紀における郷土発展の礎として次代に引き継いでいきたい」と力強く挨拶し、晴れやかなる船出の一ページを飾った。
セレモニーでは国土交通省技監の大石久和氏や、山内俊夫、月原茂皓両参議院議員ら来賓が祝辞を披露したほか、この20年のあゆみを記録した映像を放映するなど、新時代の幕開けの喜びを共に分かち合った。
また音声と映像でホールと国際会議場を繋ぎ、香川で活躍する県国際交流員との双方向のやりとりを生中継。香川の国際化に大きく寄与する一大拠点として、今後重要な役割が与えられることになった。
サンポートホールは"市民文化の創造拠点"
サンポートホール高松は、千五百の客席を持つ大ホールと、三百席規模の2つの小ホールで構成。市民ギャラリーやリハーサル室など充実した最新機能が備わっており、市民自らが主人公となる"市民文化の創造拠点"として、また国際会議場とともにコンベンション施設としても大きな期待が注がれている。
セレモニーで増田昌三市長は
「旧市民会館は43年間にわたり文化の殿堂として親しまれてきたが、いまここにサンポートホール高松として生まれ変わった。機能的で使いやすい施設となっており、シーサイドの市民文化の新たな創造拠点として多くの皆さんにご利用頂きたい」と式辞。
式典では14の企業・団体によって寄贈された緞帳や、高松市日舞協会による祝賀舞踊も披露。こけら落とし公演は、5月22・23日に市民による喜歌劇「こうもり」が演じられ、多くの観客が瀬戸の水際で文化を堪能した。
同ホールでは8月末まで開館記念イベントを予定。オペラをはじめ能、クラシック、寄席、演劇、オーケストラ、ミュージカルなど多種多様なイベントが組まれており、文化の香り漂うシーサイドステージに新しい歴史が刻まれていくことになった。
心の触れ合う施設に
来賓として式典に参加していた、(財)サンポート財団ソフト事業アドバイザーの泉 眞也氏も「私はここ40年ほどで世界の数百の国や都市を訪ねているが、どんなに素晴らしい施設やイベントよりも、そこに住んでいる人との`出会いaの方が大切だという結論に達した。サンポート高松も単なる施設として、またイベントの会場としてではなく、人と出会い、心が触れ合う大地として育てていく必要がある」とスピーチし、会場から拍手喝采を浴びていた。
サンポート高松以外にも、県内ではニューレオマワールドの開園、ゴールドタワー再生計画の発表など明るい話題が続いているが、立派なハードもさることながら、そこに人と人の心が触れ合うような仕掛けを作ることが、ひいては永続的な発展に繋がるのではないだろうか。
|