ホーム更新情報

更新情報

「香川ビジネス&パブリックコンペ」香川大で公開審査/グランプリ決まる

 香川発の独自のビジネスアイデアを募り、香川大学や地元企業らが事業化を後押しする「香川ビジネス&パブリックコンペ2016」(地域事業構想サポートプロジェクト実行委主催)の公開審査会が11月26日、高松市幸町の香川大学であった。
 コンペは、同実行委が地域活性化を目的に2013年度から取り組んでいる事業。今回で4回目となる。
 今年は、「あなたが香川で実現したい、香川を〝もっと〟元気にするアイデア」をメーンテーマに、全71件の応募が集まり、「ビジネス部門」と「地域公共部門」に分けて各々から5案ずつを選出。この日は、その一次審査をクリアした10人(10案)がプレゼンターとして登壇した。
 厳正なる審査の結果、グランプリにビジネス部門から西村美樹さん、地域公共部門から川染 彗(けい)さんのプランが選ばれ、賞金として各々に50万円が贈られた。
 西村さんは、養殖牡蠣に付着して廃棄され続けてきた県産の「ムール貝」をブランド化するなどしてビジネスにつなげるプランを説明。川染さんは、香川県で就職する人を増やすために、もともと機能性が高い「廃校」を就活の場にあてるプランを発表した。
 このほか、審査員特別賞は山瀬正裕さんと石井秀文さん、地域スポーツビジネス特別賞は武智雅宏さんが選ばれた。
 今回、最終審査まで残った10人とプラン名は次のとおり。※応募順。
【ビジネス部門】
▼ 野村俊明「GUESTHOUSE 海のテラス」
▼ 片山将光「香川県のスタンダード化へ、希少糖ハイボールで乾杯プロジェクト!!」
▼ 山瀬正裕「Setouchi Share Ship Project」
▼ 上田利枝「『エピローグケアキラメキらいふサポーター』〜あなたの第2の家族です、あなたの老後により寄り添います。〜」
▼ 西村美樹「『地中海』のまち プロジェクト〜日本の中心〝瀬戸内海〟で『食』を愉しむ〜」
【地域公共部門】
▼ 川染彗「廃校を活用した香川県における就活の拠点づくり」
▼ 武智雅宏「子供達に夢を!地元プロスポーツ選手をもっと身近に、推しメン見〜つけた。」
▼ 石井秀文「四国霊場スーパー・ヒルクライムレース事業(お遍路ルート上のコースを使用したサイクルスポーツ事業)」
▼ 村上貴教「『無人駅オフィス』による地域再生と鉄道復権」
▼ 岡下健一郎「かがわインバウンドプラットフォーム」


米粉でアレルギー対応スイーツ/「パティスリー・スミダ」2号店、街中にオープン

 洋菓子メーカーの㈱スミダ・リ・オリジン(高松市東山崎町 住田俊二社長)が運営する「パティスリー・スミダ」の2号店が11月25日、高松南新町商店街にオープンした。米粉をつかったアレルギー対応のスイーツや低糖質の焼菓子を売り出すなどして、健康志向者に喜ばれる商品展開を目指す。
 1号店は、ジョイフル高松東山崎店(高松市東山崎町)のすぐ南側に構えるが、郊外のこともあり、車を使わない人でも気軽に足を運びやすいよう街中に出店を決めた。具体的な場所は、「餃子の王将 高松南新町店」の真横。ブリーザーズスクエア跡地の建物を改装して店をつくった。
 新店舗は3階建て。1階を売り場として活用し、完全グルテンフリー(小麦不使用)のケーキやマカロンをはじめ、地元産のフルーツをつかったチョコレートなどの菓子を販売していく。バースデイケーキや特注ケーキもオーダー可。
 住田社長自身が小麦アレルギーのため、「小麦アレルギー体質の人が気にせず美味しく食べられるようにしたい」との願いから研究開発を進め、現在、同店で提供するスイーツはすべて米粉100%に切り替えた。
 また、今年6月には、「真空凍結乾燥機」を新たに導入。日持ちしにくいフルーツの成分や組織を破壊せずに冷凍保存できるため、年中、みずみずしい味わいのまま提供できるようにした。
 住田社長は、「これからもお客様や仕入れ農家の方々に喜ばれる新商品を開発したり、お店の成長を見守っていただける常連さんを増やしていければ」と話している。  
 新店舗の営業時間は11時〜20時。年中無休(年末年始除く)。
TEL:087−813−2775


鮮度抜群の築地鮪、好きなだけ/丸亀町グリーン「こころ」で鮪の解体ショー

 東京・築地の鮪をつかった海鮮料理が人気の「本日、大漁&大豊作 こころ」(高松市丸亀町 丸亀町グリーン東館2F 渡邉耕太郎総店長)で11月23日、名物イベント「鮪の解体ショー」があった。
 今年4月にオープンした同店が解体ショーをみせるのは今回で8回目。 
 この日は朝、築地から仕入れたばかりの新鮮なクロマグロ(体長約160㎝×重さ約70㎏)が、同店調理長らの迫力ある包丁さばきによって頭から次々と切り分けられた。  
 それを見入っていた来店客らは、「めちゃ大きいな」「はじめて見たわ」などと思わず声をあげて大興奮。解体が進むさなか、渡邉総店長から、「鮪の体重を1㎏増やすのに、どれくらいの量のエサが必要でしょうか?」「答えは15㎏です」など鮪に関するミニクイズもあり、店内を盛り上げた。
 その後、「大トロ」や「中トロ」などに切り分けた身は、バイキングの一つのメニューとして振る舞われた。


ピザづくりでチーム力強化を/新感覚研修「クッキングdeチームビルディング」

 ピザづくりを通じてチーム力を高めるという新感覚の研修「クッキングdeチームビルディング」が11月14日、イオンモールモール高松(高松市香西本町)1Fのクッキングスタジオであった。
 研修は、大手通信会社・NTTドコモ四国支社が、社員教育の一つに取り入れてもらおうと四国ではじめて体験教室を開催。内容は、料理を通じて複数のメンバーが共通のゴールを目指し、互いを尊重しながら個々の能力を最大限発揮していくというもの。同社のグループ会社・㈱ABC Cooking Studioが展開する研修で、これから四国エリアでも売り出していくことが決まった。
 この日、香川県内の人事担当者ら約20人が参加し、5人一つのチームに分かれて研修スタート。はじめ参加者らは、「グループとチームの違い」、「良いチームの特徴は」との議題について話し合い、「リーダーが必要」、「互いに不得意分野をカバーする」などの意見を出し合った。
 その後、エプロンを着用した参加者は、「香川」をテーマにしたピザづくりに挑戦。スタジオの講師から生地の作り方を習い、しっかりこねて発酵させる待ち時間、作戦タイムとしてピーマンやベーコン、チーズなど予め用意された具材をどう活かすか、また、生地の形はどうするかを考えた。
 「やっぱり香川と言えばうどんかな」とこぼしつつ、スマホで検索をかけたり、紙に絵を書くなどしてアイデアをどんどん出し合い全員と共有。リーダーや役割分担を率先して決めるチームも。
 生地が焼き上がると早速、具材を散りばめトッピング。それが終わると再びオーブンに。その待ち時間、どんなコンセプトをもとに仕上げたピザなのか、あるいはチームで目標を達成するために実践した工夫などについて議論。最後は各チームの代表者が焼き上がったオリジナルピザの写真を見せながらプレゼンで詳しく解説した。
 瀬戸芸の作品をピザで表現したチームの男性参加者は、「はじめて会った人たちと、ここまで仲良くなって一つの目標に向かえるなんて。料理をチームづくりに活かすのはとても良いことだと素直に感じた。仲間とつくったピザは最高」と話した。


蝉変の異端児 小西 覚

 10月15日、弊社が新たに取り組む自叙伝・自分史事業「ふるじんまちbooks」第一弾として発売した自叙伝「蝉変の異端児」。
 著者は㈱ミロヴィーナスグループ(東かがわ市)CEOの小西 覚氏。
 平成に入り起業したベンチャー企業は香川県内でも数多いが、わずか10年余りでグループの累計の申告所得50億円超というケタ違いの業績を上げた企業はない。また、彼が歩んだ道には、幾人もの新富裕層が誕生した事実がある。
 個人としても、2005年まで税務署が公示していた長者番付(高額納税者)で、県内2位、3位と常に上位でのランクインを続けたことから、その存在は知られたものである。ところが主力の健康食品の流通は東京が拠点、地方経済界との接点がないため、地元でその姿を知るものは少ない、常にベールに包まれており、いつも「噂話」がひとり歩きするだけであった。
 かねてより自叙伝の制作を呼びかけるも、頑なに断られ続けた。このたび、新レーベルの立ち上げにあたり、あらためて氏と向き合い交渉を重ねた結果、ベールをはがし、その生き様を実録として自叙伝に残すことに成功した。
 ユニークな面も持つ著であり、神秘的な出会いと人間愛、そして勇気が描かれた異端児と呼ばれた男のノンフィクションドラマである。
 健康食品の流通を離れた今、著者は前例のないビジネスモデルに挑戦している。人工知能(AI)による株価予測である。明日の株価の上げ下げを人工知能に予測させ、キャピタルゲインを狙うというものだ。本著ではその開発秘話の一部も紹介されている。
 「人生にチャンスは3回やってくる、皆に平等に」「人に踏まれても畦道に咲く雑草は、また一輪の花を咲かせる」「日本の頂を狙いに行く決断は生死をかける無言の勇気だった」
 文中には、こうした強烈なインパクトを残す言葉が数多く登場する。
 果たして、銀行に追い返された1人の男は、いかにして累計50億の申告所得を叩き出したのか。
 激動の一時代を駆け抜けた経済人のノンフィクションを手に取り、異端児の生き様を存分に感じ取って欲しい。
 香川県下の主要書店で販売。
 本体800円。