ホーム更新情報経済ニュース売上金の一部を保護犬猫の支援に/学生愛護団体が通販サイト、愛犬愛猫のグッズ販売

更新情報

売上金の一部を保護犬猫の支援に/学生愛護団体が通販サイト、愛犬愛猫のグッズ販売

 香川県内の小中高生らでつくる学生愛護団体「ワンニャンピースマイル」(中北愛葉代表=高松市の中学1年生)が今年10月、愛くるしい犬や猫をモチーフにした可愛らしいグッズを通販するウェブサイトを立ち上げた。グッズのデザインや下ごしらえは同団体のメンバーが、総仕上げは洋裁のプロが手掛ける。その売上金の一部を保護犬猫の支援や同団体の活動費にあてている。※写真=オリジナルグッズをアピールする愛葉さん
 2017年4月に発足した同団体は、全国でもワーストクラスの香川県の犬猫の殺処分を少しでも減らそうと、県内で譲渡会や動物の命の大切さを伝えるワークショップなどを積極的に行っている。
 もともと、各イベント等で作り置きしたグッズの販売自体は行っていたが、遠方からも欲しい(買いたい)という要望を受け、ウェブサイトの開設に踏みきった。これを機に、グッズのオーダーも受けられるようにした。
 グッズは愛犬愛猫の写真を提供すれば、その一匹一匹の姿形を忠実に再現したブローチ、あるいは愛犬愛猫が彩るバッグやポーチ、クッション、財布などにしてくれる。またオーダーで可愛らしい猫耳バッグやティッシュケース、ハンカチなどもつくってくれる。これを同団体メンバーの保護者にあたる高松市の洋裁教室「ルミュウ」が、一つひとつ丹精込めて手作りする。素材は耐久性があり、長く使えるのも特長。来年は愛犬愛猫の写真が入ったオリジナルカレンダーも通販のラインナップに加える予定としている。
 このほか、インテリア家具を手掛ける高松市の「杉山木工」ともコラボし、これから犬猫をイメージさせるオリジナル家具をつくっていきたい考え。たちまちの案として、犬用の収納ベッドや猫と使える腰掛け(椅子)が挙がっている。これを杉山木工のショールーム(現倉庫)や街の猫カフェに置いてもらうなどしてPRしていく方針。ゆくゆくは通販のラインナップにも加えたいとしている。
 現在、通販サイトに並ぶ商品の金額はお値打ち価格の平均二千円。愛葉さんプロデュースのオリジナル缶バッジ・三百円からある。愛葉さんの母・葉子さんによると、「亡くなった愛犬愛猫をいつまでも身近に感じていたい人」、「諸事情でペットが飼えない人」、「保護犬猫の支援に携わりたいと考える人」等々、(グッズ購入者から)これらの想いが自ずと叶って嬉しいとの声が数多く寄せられているという。愛葉さんは、「私たちも(グッズを)一生懸命つくっています。ぜひ通販サイトを見てほしいです」と呼び掛けている。
 また同団体では、インターネットで出資を募る「クラウドファンディング」で集めた約80万円を活用し、動物の命の大切さを伝える絵本の制作に取りかかっている。当初の予定が伸び、来年5月が完成目処。ここに愛葉さんが最後まで付きっきりで看病した愛犬・シルバーとの別れで感じた素直な気持ちを綴る。
 今、人間の身勝手な理由で捨てられる犬猫が後を絶たないのは確か。ただ保健所や動物愛護センターには人慣れし、はじめから躾がきっちりされた飼いやすい犬猫も多いという。この背景を踏まえ、愛葉さんは「本当に犬猫を家族にしたいと思う人は、まず譲渡会に足を運んでほしいです」と打ち明ける。
 通販サイトは「ワンニャン BASE」で検索すれば上位にあがってくる。〈https://lemieuxroom.base.shop/〉 


一覧に戻る