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第27回 芦原科学賞贈呈式 大賞は大倉工業㈱

 (公財)かがわ産業支援財団(高松市 大津佳裕理事長)は7月2日、香川県頭脳化センターで「第27回芦原科学賞」の贈呈式を開き、大賞の大倉工業㈱をはじめとする3社をたたえた。

 大賞は大倉工業㈱(丸亀市 神田 進社長)の山下英之、銭瓶昌明、植松章人の3氏による、「ガスパック包装に利用するバリアシュリンクフィルムの開発」が選ばれた。
 大倉工業は、日本で年間643万トンも発生している食品ロスの削減に貢献するため、食品のロングライフ化に有用なガスパック包装用のバリアシュリンクフィルムを開発。精肉や鮮魚切り身は2日程度、畜肉加工食品は7日程度、賞味期限を延ばすことに成功した。また、パックの防曇性にも優れ、生鮮食品の見映えも向上することから、日本流通大手各社やコンビニが採用するなど、今後とも販売の増加が期待できる。

 功労賞は三豊市に営業所を構える東洋炭素㈱(大阪市 近藤尚孝社長)の町野 洋氏、尾藤信吾氏、冨田修平氏で、テーマは「工業炉用途炭素繊維強化炭素複合材料の製品開発とそれによる事業拡大」。

 奨励賞は㈲日本健康科学研究センター(東かがわ市)の所長 岩倉泰一郎氏の「皮膚上に耐水性被膜(フィルム)を形成する外用製剤の研究開発」。




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