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東北チャリティーイベ、福島県産食材でクッキング/試食会で参加者「旨い」と太鼓判

  福島県産の食材をつかった料理を振る舞うチャリティーイベントが2月12日、瓦町FLAG(高松市常磐町)8階のクリエイティブルームであり、食した参加者らは「どれも旨い」と舌鼓を打った。
 イベントは、東日本大震災の復興支援を目的に活動するNPO法人東北ボランティア有志の会香川(高松市牟礼町 藤井節子代表理事)の主催。
 この日は2部構成。第一部は福島県から三留弘法理事長(NPO法人食べてつながろう西会津の会)を招いた講演があった。
 三留さんは会津町で「きくらげ」を生産する農家。原発の風評被害に苦しむ農家を代表し、安全性を確認した農産物を持って全国で販売活動を行っている。
 講演では、「震災から6年が経つ今も福島県産の農産物はなかなか売れない」と偏見が残る現状を説明したうえで、「出荷も厳重な検査を通過したものしか市場に出せない。生産者としては本当に辛いところ」と真情を吐露。「でも今日をきっかけに怖がらず食べてもらえればうれしい」と呼び掛けた。
 その後の第二部では、高松市木太町で料理教室「なぁ〜ちぇ」を構える、野菜ソムリエの池田奈央さんが、福島県産の「きくらげ」をメインに、人参やトマトを組み合わせてつくるドレッシングや佃煮、ラペ、炒め物などのレシピを試食用に調理して紹介。「きくらげはスープやハンバーグに入れてもグッド。食感を楽しんで」とアドバイスした。佃煮を食べた参加者の主婦も、「確かにコリコリと歯ごたえがあって美味しい」と話し、早速調理法を確認していた。
 このほか、2階では復興支援の一環として、福島県産の米やポン菓子、ピクルスなどをお値打ち価格で販売。特にリンゴと椎茸、人参は次々と売れ、完売した。


県民千人余りが建国記念祝う/なでしこ前監督の佐々木則夫さん記念講演

 建国記念の日を祝う「香川県民の集い」(同実行委主催)が2月11日、サンポートホール高松(高松市サンポート)3階の大ホールであり、約1100人が会場に足を運んだ。
 集いは毎年同日開催。これまで高松市玉藻町のレクザムホール(香川県県民ホール)で行ってきたが改築のため、今年は同会場を指定した。
 この日、国歌斉唱で幕を開けた後、主催者を代表して佐伯 勉会長が、天皇陛下の生前退位の決断や、イギリスのEU離脱、アメリカのトランプ大統領の誕生、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追などに触れ、「いずれも『国とは何か』を考えることにつながる。今日は改めて日本を見つめ直す機会にして欲しい」とあいさつした。
 今年の記念講演には、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」を2011年のワールドカップで世界一に導いた佐々木則夫前監督を迎えた。テーマは、「日本代表から見た日本と世界〜繋がる力〜」。
 佐々木さんは世界大会で優勝できたポイントについて、第一に「目標と夢の高揚」を列挙。「はじめはチャンピオンという、ただ漠然と無形だったものが、選手と本気で取組み、経験と反省もしっかり積み重ねてきたことで形になった」と述懐。
 また、チーム力を高めるには「正しき礼儀」も必要とし、いつも誰かに支えられている「感謝の気持ち」を忘れない姿勢が大事だったと示唆。「元々なでしこには日本人らしい、その資質があった」と評価した。
 このほか、高松第一高校の合唱部による奉唱歌もあり、「紀元節」や、「香川県民歌」を出席者とともに歌うなどして、この日を祝った。最後は全員で万歳三唱して締めた。


感性あるCMが集う /ACC入賞作品発表会開催

 テレビやラジオのCMを部門別に審査し、入賞作品を発表する「2015 56th ACC CM FESTIVAL」が2月8日、高松商工会議所にて行われた。
 開会の挨拶にて、香川広告協会副理事長・㈱四国新聞社執行役員広告局長の泉川誉夫氏の挨拶では「CMに求められるものは、いつの時代も変わらない。地方から地域の課題を捉えたCMを、地方創生の観点からも積極的に創出して頂きたい」とコメントした。
 講演には、同協会広告賞審査員・香川短期大学デザイン科非常勤講師の濱野光作氏が登壇した。
 今回の入賞作品発表会は、テレビ、ラジオ、マーケティング・エフェクティブネスにインタラクティブを加え、昨年を上回る2,685点の応募があった。
 フィルム部門、ラジオCM部門、マーケティング・エフェクティブネス部門、インタラクティブ部門に審査を分け、合計で374本の作品が入賞となった。
 県内でのテレビCM部門では、香川県『同和問題啓発』が入賞。
 作品の上映中では、各社によるCMを通じた消費者への独創的なアプローチ方法など、時代にあったPR方法で、売上げ向上に繋げていくかという意気込みを感じさせられた。
 日常的に目にしているCMが、発想や表現力次第で大きな経済効果をもたらすことが期待されており、今後もユニークな発想をしたCMの誕生が待ち遠しいものだ。



物を売るな、物語を売れ!『物語』で売る手法を伝授

 高松市と高松商工会議所(竹﨑勝彦会頭)主催にて、湘南ストーリーブランディング研究所代表、川上徹也氏を招き、『物を売るな、物語を売れ!〜売れない時代の新しい売り方〜』を2月6日、同会議所にて開催した。
 同日、会場には魅力ある商品販売を目指す多くの来場者が足を運び、目を輝かせながら氏の講演を受講した。
 川上氏は大阪大学卒業後、大手広告代理店勤務を経て独立。50社以上の企業の広告制作や各種プロジェクトに携わる。東京コピーライター新人賞、フジサンケイグループ広告大賞制作者賞、広告電通賞、ACC賞など受賞歴は15回以上。
 「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた『ストーリーブランディング』という独自の手法を開発した第一人者として知られ、現在は広告に留まらず、企業・団体・地域などが本来持っている価値を見出し、輝く方法を講演や執筆を通じて提供している。
 講演では、「商品の品質、価格も重要であるが、これらで競争している限り、大手企業やチェーン店には勝てない。中小企業は消費者の感情を揺るがす商品力が必要」
 と述べた。
 規模が小さくとも輝いている店舗は、商品だけでなくストーリーを売っている。
 商品に『人』を介入させることで、商品開発の裏側を発信し、その商品にストーリー性を持たせることがポイント。フィクションではない、『会社』『店舗』『商品』『個人』にまつわるエピソードやビジョンを見出すことが、魅力ある商品の誕生に結びつくと発表された。
 『物』だけではなく、背景にある魅力的な付加価値ある商品が、県内市場においても多く立ち並ぶことに注目していきたい。



㈱パン・アキモトの秋元社長招き、共同セミナーを開催

 高松信用金庫(蓮井明博理事長)、中小機構四国、中小企業大学校関西校共同セミナーが2月7日、同金庫研修センター(高松市前田西町)にて開催された。
 講師には㈱パン・アキモトから秋元義彦社長を招き、商品開発の経緯からビジネスモデル構築などを発表した。
 また、成功に至る重要なポイントについて、武蔵野大学教養教育リサーチセンター客員教授の竹内利明氏のコーディネートによる対談も含め、同社の魅力ある経営に迫った。
 セミナーでは、同社が販売する非常用食品『救缶鳥』を世界の飢餓に苦しむ人々に義援するプロジェクトの発足までの道のりを熱弁。
 同プロジェクトは、同商品を市場への販売から一定期間が経った在庫を、回収後にNGO等へ送ることで貧困に苦しむ国へと輸送するといった、同社が発案した企画。
 プロジェクトを形とするまでの軌跡として、自社からの一方的な要求ではなく、パートナーとなって取り組むことへの意義や、メリットを業者に伝えることで、他社との連携を実現させた事例など、懸命に努めてきた氏の情熱がセミナーを通じて来場者の心を揺さぶっていた。
 また、過去に起きた同社の危機についても振り返る。苦悩の中、社員から背中を押されたことによって前進できたことに感謝する場面もあった。逆境の中、氏の粘り強さと、巧みな交渉力が将来へ結びついたのだと感じられた。
 その後行われた竹内氏との対談では、来場者から取りまとめた質問事項に秋元史が応える。『人を大切にする経営』として、「日々の社員の雰囲気はどうか」
 という質問に対しても、社員への意志疎通を図ることで、隔てがない職場づくりに努めているとのこと。同席していた同社社員の明るい表情からも、同社の良好な職場環境が伺えた。
 独創性ある同社の取り組みや、人を大切にする経営姿勢が、今後とも県内においても波及効果をもたらすことに注目していきたい。