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「よく分かった」日本公庫職員、高校生に起業のイロハ教える/坂出商業高で出張授業

 日本政策金融公庫(以下、日本公庫)の職員が講師を務める特別授業が6月27日と同月30日、坂出市青葉町の香川県立坂出商業高校(奈良博史校長)であり、商業科3年生の生徒ら延200人がビジネスプランの作り方などを学んだ。
 特別授業は、全国の高校生らがビジネスアイデアを競う「第4回 創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本公庫主催)に向けた取組みの一環。同グランプリに出場したいとする高校には、希望すれば日本公庫の創業支援の担当職員が直接訪問し、出張授業として無料でビジネスプランの作成をサポートしている。
 実践コースとした30日、日本公庫四国創業支援センター所長の佐藤公昭さんと、同上席所長代理の田村直哉さんが登壇し、起業を考える際のポイントや事例を紹介。
 授業で田村さんは、「みなさんの町に新たなコンビニがオープンするとします。どんな商品を販売すれば人気がでると思いますか」と、質問を投げかけ。それに対し生徒らは、地元産の食材をつかったメニューや、試食ができるサービスなどを提案。
 それに続き、「では次に、その商品やサービスは誰を対象にすべきかを考えてみましょう」と呼び掛け、性別や家族構成、地域別などから考えるターゲットの絞り込み方を解説。それを踏まえたうえで生徒からは、「地元産のサラダなら、特に健康に気を使っている女性」、「試食だったら、子どもがいて料理をする母親」等々、具体的なアイデアが次々とでた。このほか、収支計画の立て方として、売上高や仕入高、利益の算出方法も事例を交えて教えた。
 授業を受けた男子生徒は、「自分たちが当たり前のように使っている商品ひとつでも、店側からすると、売上の見込みや、ターゲットも絞り込まれて販売されていることがよく分かった」と、確かな手応え。
 田村さんは、「友人間はもちろん、街の身近な大人たちのアイデアや意見にも興味を持って耳を傾けるきっかけになれば」と話した。同様の授業は同校ほか、香川県立高松工芸高校(高松市番町 渡邊晋二校長)でもすでに行われている。
 同グランプリのエントリー期間は7月1日〜9月16日まで。出張授業は9月上旬頃まで受付けている。
問合先:087-851-0278(四国創業支援センター 担当:佐藤、田村)


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