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厚労省の「ユースエール認定企業」/四国初は高松市のダダノエンジニアリング

 香川労働局(高松市サンポート 辻 知之局長)は6月22日、青少年の雇用促進等に関する法律(若者雇用促進法)に基づく基準適合事業主として、タダノグループで機械建設業の㈱タダノエンジニアリング(高松市新田町 川本 親社長)を認定(ユースエール認定)した。この認定を受けた企業は、四国でもはじめて。
 「ユースエール認定」は、若者の採用と育成に積極的かつ、離職率や有給休暇取得実績なども一定水準を満たし、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業を認定する厚生労働省の制度。昨年10月から実施されている。
 具体的な条件としては、若者の正社員募集を行っていることはもちろん、▼「直近3事業年度の新卒者などの正社員として就職した人の離職率が20%以下」、▼「前事業年度の正社員の月平均所定外労働時間が20時間以下または週労働時間が60時間以上の正社員の割合が5%以下」、▼「前事業年度の正社員の有給休暇の年平均取得率が70%以上または年平均取得日数が10日以上」、▼「直近3事業年度において、男性労働者の育児休業などの取得者が1人以上または女性労働者の育児休業等の取得率が75%以上」等々。
 ユースエール認定を受けるには、これらをはじめ多数の条件をすべて満たさなければいけない。かなり難しいとされている。その反面、認定を受ければハローワーク等で積極的にアピールできるほか、日本政策金融公庫から低利融資を受けることも可能になるなどのメリットがある。
 同社では、数年前から「ワークライフバランス」(仕事と生活の両立)を実践。有給休暇連続5日以上の取得を義務づけているほか、良好な人間関係をつくるグループ全体教育なども行っている。その結果、社員の仕事に対する意識はどんどん変わり、「以前に比べ確実に効率が上がっている」としている。
 6月28日には、認定書の交付式が香川労働局局長室であり、辻局長から川本社長に認定書が手渡された。川本社長は、「これからも社員が仕事とプライベートの両方を満足できる会社を目指したい」と話した。


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