7月5日号
2025年12月に「ホテルたいよう農園 屋島」を開業させた、たいよう農園ホールディングス(愛媛県西予市 本田幸久社長)が、高松市常磐町、坂出駅南口でもホテルの開業準備を進めている。どちらも屋島と同じく、宿泊特化型のビジネスホテルになる。
▽6次産業化のためホテル事業に進出
愛媛県で農業・養豚(1次)、食品加工(2次)を行う、たいよう農園がホテル運営(3次)も手掛けるのは大規模な6次産業化のためだ。「四国でここまで大規模に6次産業化しているところはないと思います」と副社長の橋本奉文さん。
「農家が営む、朝食自慢の宿」というキャッチコピーの通り、朝食バイキングにも力を入れている。オリジナルのトンカツやソーセージ、カレーが提供されるほか、屋島ではセルフスタイルの肉うどんも提供されている。宿泊者は事前予約で500円、当日1000円、宿泊者以外も1500円で利用できる。
ホテルの新規開業の場合、ツインルームを増やす傾向があるが、たいよう農園はビジネス客の1人でゆっくりと泊まりたいというニーズに応えられるようにほぼシングルルームで、ベッドはシモンズ製と寝心地にもこだわっている。フロアごとにウォーターサーバーが設置され、ドリンクバーも24時間無料で使える。部屋の備品は最低限に抑え、歯ブラシなどのアメニティ、電気ケトルは必要なものを自分で部屋に持ち込むスタイル。携帯電話の充電器のレンタルも可能で、手ぶらで宿泊も可能だ。
▽常磐町は2027年秋ごろの開業を予定
高松市常磐町の「ホテルたいよう農園 常磐町(仮称)」の開業は2027年9月下旬〜10月上旬を予定している。9階建て、客室は180室。延べ床面積は4381・35㎡。大浴場も設けられる。
ホワイトカラーのビジネス客をメインターゲットにしており、シングルルームが172室を占める。バリアフリーツインも2室用意。宿泊費の目安は時期により変動するが、1人あたり8000円〜1万2000円程度になる。駐車場は25台ほど。食事は朝食バイキングのみだが、学生の合宿などまとまった人数で、事前に相談があれば夕食バイキングの用意も可能だ。
▽坂出駅南口は2028年に開業予定
2028年2月ごろにはJR坂出駅南口の市有地に「ホテルたいよう農園 坂出(仮称)」の開業も決定している。こちらも常磐町と同じくシングルルームがメインの8階建て、客室は125室。延べ床面積は2634・05㎡。宿泊費の目安は時期により変動するが、1人あたり8000円〜1万円程度になる見込みだ。駐車場は約30台。「高松駅から坂出駅までは特急で一駅ですから、あなぶきアリーナ香川のイベント時にも需要があると思っています」。
▽県内の状況と今後の展望
以前から香川への進出は考えていた。屋島はホテル再生の話があり、坂出は公募型のプロポーザルで選ばれ、出店が決まった。常磐町は高松市中心部にもホテルを出したいと約300坪くらいの土地を探している中で見つかったもので、3つの開業時期が近いのは偶然だ。
現在は高松市屋島西町のほか、愛媛県や徳島県で5つのホテルが営業中だが「〝瀬戸内海沿いにはたいよう農園がある〟というのを狙っています。すでに広島県に土地は確保していますし、愛媛県四国中央市川之江町や高知県にも出したいと思っています。香川県内は坂出まで完成した後、状況を見てという感じですね」。
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