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復元課題乗り切るマンパワー必要/市民の会、高松市内で定期講演会

 高松城の天守復元を考える講演会が12月4日、高松市片原町の生涯学習センター「まなびCAN」であった。
 講演会は、地元の経済団体らで構成する、NPO法人高松城の復元を進める市民の会(古川康造理事長)の主催。三大水城「高松城」の復活を目的に、専門分野の大学教授などを招いて毎年1回開催している。
 この日、会場には聴講者ら約100人が参加。今年は、大洲城(愛媛県大洲市)の天守閣復元工事を担当した㈱安藤・間(東京都)の中村一男さんが、「大洲城復元工事と天守の復元について〜大洲城から高松城の復元を考える〜」と題したテーマのもと講演した。
 中村さんは、大洲城を木造復元させた際、城に使った木材や特殊な組み上げ方、屋根瓦など絵図も見せながら施工過程を丁寧に説明。ただ、文化財の「石垣」の上に大規模な建築物を建てるため、文化庁の許可を取ったりするなど数多くの困難な課題をクリアしていかなければいけないと指摘。それを乗り越えるには、まず、「復元したい」とする首長の決意と市民の理解が求められるとした。
 講演を聞いた参加者は、「やっぱり高松城はいると思う。一人ひとりの強い訴えがあれば絶対に復元できる日がくる」と話した。
 市民の会は、今年8月から高松城の復元を求める署名活動を行っている。10万人を目標に、この日時点で概ね2万人集まっているとしている。


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