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「馬場社長のビジネスに触発」/英ジャーナリストのビル・エモットさんがさくらやに

 世界の政治経済状況を綴った単行本「西洋の終わり」(日本経済新聞出版社発行)などを執筆する英国のジャーナリスト、ビル・エモットさんが7月12日、学生服のリユースショップ「さくらや」(高松市上之町)を訪れ、この店を運営する馬場加奈子社長(㈱サンクラッド)に、立ち上げの経緯からビジネスモデル、現在に至るまでを細かく取材した。
 英国を拠点に活躍し、年4回ほど来日するというエモットさんがこのたび、馬場社長のもとを訪ねたのは、次の本を執筆するため。
 自身が今から35年前、日本に住んでいたことをキッカケに日本社会に興味を持ち、「日本の将来において、これから女性たちがどのような役割を果たしていくかが大事になる」として、昨年から世の模範になるような日本人女性にインタビューを行っている。
 約2年かけて20〜25人ほどの女性たちを取材する予定。このうちの一人は、東京都知事の小池百合子さん。すでにインタビューを終えており、「(男性主導だった都政を変えたなど)彼女はひとつの成功例」と印象を語っている。さくらやのビジネスについては、「馬場さんは自らの気付きもとに会社を立ち上げ、それが多くの人(母親)の役に立っている。非常に触発された」と高く評価した。本になるのは来年だという。
 さくらやは、2011年に開業。(馬場社長の)子どもが成長するにつれ、すぐに制服が合わなくなり、「もっと気軽で安く学生服が手に入れば」という自身の経験をヒントにビジネスモデルを考えついた。
 さくらやでは、子どもの卒業などで使わなくなった学生服を買い取り、キレイに手直しして格安で販売している。ネームの刺繍をほどく作業は、香川県内の障がい者施設に委託するなど地域のビジネス創出にも貢献。ありそうでなかったビジネスとして一気に注目を集め、現在は全国に30店舗を展開している。
 その功績から、馬場社長は昨年12月に発売された全国版女性誌「日経WOMAN 1月号」(日経BP社発行)に、年間を通じて目覚ましい活躍を遂げた女性の一人として大きく取り上げられている。


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