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高校生が柔軟な発想でプランづくり /「東京大学イノベーションサマープログラム」

 東京大学i.school主催の「東京大学イノベーションサマープログラム」の最終プレゼンが8月11日、サンポートホール高松(高松市サンポート)で行われ、香川県内5校(観音寺第一高校、高松第一高校、高松高校、丸亀高校、小豆島中央高校)の高校生ら25人が、小豆島の町おこしにつながる独自のプランを発表した。
 i.schoolは、東京大学が同大学の学生や院生を対象に、新しい製品やサービス、ビジネスモデルなどを生み出す力を養おうと、2009年からはじめたイノベーション教育で、年間を通じて7回ほど実施している。
 そのうちのひとつが2013年からはじめた「サマープログラム」。i.schoolに参加する学生をはじめ、世界各国から公募で集めた大学生と地方の高校生が一つとなり、フィールドワークやワークショップを通じて地域の魅力を活かした新製品や新サービスを考え出していくというもの。
 今年は8月1日から同月11日までの日程で開催。前半(1日〜6日)は東京で大学生だけのセッション、後半(7日〜11日)は彼らが香川県(小豆島)と宮崎県の2ヶ所に分かれて各々の地元高校生らと合流し、フィールドワークとワークショップを行った。
 この日、高校生は5人一組5つのグループに分かれ、大学生らとともに小豆島の企業訪問などから得た学びをもとに考案したプランを英語でスピーチ。島の特産物であるオリーブや醤油などを取扱う関係者らが一堂に会する博覧会や、空き屋を利用して生素麺などを振る舞うヌードフェスティバルの開催、肥土山歌舞伎を親から子へ伝え残す地域コミュニティーの拡大など、いずれのプランも「島への集客(賑わい)」に重きを置いた内容が多く挙がった。
 丸亀高校の女子生徒は、「はじめは答えのない問題に取り組むことへの苦手意識を持っていたが、答えがないからこそ面白いということに気付けた。貴重な経験ができた」とコメント。このプログラムに特別協賛した全日本空輸(ANA)高松支店の中島浩支店長は、「弊社としても彼らのアイデアから商品化につなげるなど、香川県を盛り上げるための地域貢献を一緒にやっていきたい。高校生の皆さんには是非今回の経験を次につなげてほしい」とエールを送った。


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