7月15日号

四国化成ホールディングス㈱(丸亀市 渡邊充範社長)のグループ会社である四国化成工業㈱(丸亀市 濱﨑 誠社長)はこのほど、香川県の推薦により「令和7年度科学技術分野」の文部科学大臣賞(科学技術賞)を受賞。
これに当たり、濱﨑社長と受賞した同社社員5名が池田豊人知事へ受賞を報告するため、香川県庁に表敬訪問を6月26日におこなった。
今回、受賞したのは先端電子機器の高機能化に貢献する新規樹脂硬化剤(製品名:TS-G)の開発に携わった5名の社員(受賞者:熊野 岳氏・松田晃和氏・武田琢磨氏・奥村尚登氏・藤川和之氏)。
TS-Gは電子材料用高機能接着剤の原材料としてスマートフォンや半導体機器等の様々な先端用とで採用されている。エポキシ樹脂の硬化剤として使用することで、従来よりも低い温度での硬化を可能にする。
電子部品の中には150℃以上といった高温の条件下では変化や不具合が発生してしまうものがあるが、同製品を用いて低温条件で硬化し接着することにより高温に弱い電子部品の搭載が可能となり、様々な最先端機器の高性能化に大きく貢献している。
受賞報告を受け池田知事は「今後も研究開発に取り組みながら、世界的に活躍してほしい」とエールを送った。
濱﨑社長は「世界の最先端の電子機器のなかで、弊社の製品が評価されて使用していただいていることは、開発陣にとっても大きな励みになっている」と述べ、今後も世界の進歩のために研究開発に取り組む意欲を見せた。
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