8月5日号

四国化成ホールディングス㈱(丸亀市 渡邊充範社長)のグループ会社である四国化成工業㈱(丸亀市 濱﨑 誠社長)はこのほど、「坂出工場」を建設することとなり、これに併せて、「工場等の建設等に関する協定」の締結式が香川県庁本館にて開かれた。
近年、生成AIや5Gなどの普及に伴い、高性能な半導体需要が高まり、より高度な半導体材料の提供が求められている。
本工場は坂出北インターチェンジに近く、電力や工業用水などのインフラが整った番の州臨海工業団地の立地環境を生かし、地元での従業員の雇用を促進しながら、最先端半導体用途向けの高付加価値な化学製品の生産を強化していく。
新工場の概要は次の通り。
場所:坂出市番の州12-14。面積:約2万6000㎡。操業開始:令和9年末予定。
当日、県庁応接室には濱﨑社長はじめ、池田豊人知事、有福哲二坂出市長等が出席し、協定書に署名をおこなった。
池田知事は「最先端の技術を持った企業の発展は、若い方の県内定着にも繋がると感じている。
まずは立地に関しての経済的支援等を円滑に進め、新たな人材確保にも協力していきたい」と期待を寄せた。
有福市長は「最先端の企業が坂出市に来てくれることは、市民の皆様にとっても良い話題になると感じている」と述べた。
締結を結んだ濱﨑社長は「番の州は当社にとっても憧れの立地であり、新たに工場を新設できることに光栄に感じている。
魅力ある工場を発信しながら、地元の雇用にも繋げていきたい」とビジョンを述べた。
新工場は、同社の研究開発施設であるR&Dセンター(宇多津町)からのアクセスも良く、スピード感を持った開発と製品起ち上げが期待できると話す。
半導体分野で日々高度化する品質要求に応えるため、同工場では最先端の生産設備を導入し、高水準の品質管理体制を確立していく。
同社は地元香川県から高機能・高品質な半導体材料を世界中へ送り出し、情報化社会の発展に貢献していく方針だ。
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