12月5日号
㈱ミナシア(東京都千代田区)は、JA三井リース建物㈱(東京都中央区)が高松市に新設するホテル物件に関する長期賃貸借予約契約を締結したことを発表した。
新たなホテルは、「KOKO HOTEL 高松瓦町駅前(仮称)」として運営される。
場所は高松市常磐町一丁目九のトキワ街商店街に面した立地で、客室数は165室(予定)、開業予定は2028年夏頃となる予定という。
高松市中心部の瓦町駅すぐのアーケード街内に位置し、「高松中央商店街(丸亀町ドーム)」にも繋がる場所で、ビジネス客から観光客まで幅広い宿泊ニーズを取り込める。
ミナシアは、ホテル運営プラットフォームの拡大という成長戦略に基づき、今回の契約に至ったとしており、契約期間は20年間の長期賃貸借契約を予定。賃料体系は、一部固定賃料とホテル運営の業績に基づく変動賃料を組み合わせた、「ミドルリスク・ミドルリターン」型を採用し、より強固な収益基盤の確立を目指す。
ミナシアは高松市内で既に令和3年にオープンしていて、今年9月リブランドした「KOKO HOTEL 高松」(客室数132室・高松市瓦町2丁目2※旧ホテルウィングインターナショナル) を運営している。同一エリア内での販売面・運営体制面での相互連携が強化され、高松エリアにおける競争力向上を期待する。
今回の契約締結により、ミナシアグループが全国で運営する客室数は、運営予定を含め107ホテル・1万5681室となる見込みである。
「KOKO HOTEL」ブランドへの集約と拡大
ミナシアグループは2024年12月のポラリス・ホールディングス㈱との経営統合を経て、運営規模が97店舗・1万4964室(2024年12月時点)に拡大しており、一躍、国内有数のホテルオペレーターに成長した。
今後はこの「KOKO HOTELS」を主要ブランドとして展開を強化していくとしている。すでに2025年9月以降、ポラリス側が持つ「KOKO HOTEL」ブランドが、ミナシア側の「ホテルウィングインターナショナル」とブランド統合されている。
KOKO HOTELブランドはミナシアとの統合以前は、ポラリス・ホールディングスのオリジナルブランドとして展開されてきた。「Here Discovery Begins. ──ここから見つける旅を」をコンセプトに掲げて、ホテルを単に「宿泊する場所」としてだけでなく、新しい発見が生まれる「旅の始まり」の場所と位置づける考え方に基づいている。
中四国では2020年秋に広島駅前に250室出店したのが唯一。このホテルは旧ユニゾホテルが「ユニゾイン」で出店して、およそ半年で引き継ぎリブランドしたという物件。
当時、ポラリスは経営が悪化していた全国各地にあるユニゾホテル物件の多くを引き継いだことで、一気に店舗数の拡大に成功している。
現在、展開するのは、以下の4ブランド。
◎KOKO HOTEL:地域体験を楽しむ、アクティブな滞在。
◎KOKO HOTEL Premier:自分を満たす、少し贅沢な滞在。
◎KOKO HOTEL Residence:つながりを深める、暮らすような長期滞在。
◎KOKO STAY:明日のために整える、心地よい滞在(スマートでシンプルな宿泊)。
来年以降、2029年3月期までの間に、計15ホテルの出店計画が既に発表されている。
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