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インターン実施企業50%超、売り手市場止まらず/「マイナビ就職EXPO」

 四国エリア最大規模の合同会社説明会「マイナビ就職EXPO 四国会場」が3月1日、高松市林町のサンメッセ香川で開かれた。この日を皮切りに、全国でも新卒の就職活動が本格的にはじまった。
 説明会は、総合情報サービス会社の㈱マイナビ(東京都千代田区 中川信行社長)が主催するもので、来年春に大学や短大、専門学校等を卒業予定の学生らを対象に毎年開催。今年は全国17エリアで行われる。
 同日、会場は大きく「理系」「文理総合」「高知企業」に区分けされ、所狭しと首都圏の大企業や四国の中小企業など約200社がブースを設けて出展した。ユニークな飾り付けで会社の魅力をアピールする企業も。大勢の学生が参加し、直接採用担当者に仕事内容や職場環境を確認するなどして熱心に情報収集に努めた。 
 今年の就活スケジュールについて、企業の広報活動(説明会等)の開始は3月1日以降、選考活動開始は6月1日以降で、3年連続同じ。人手不足を背景に、学生側が有利な「売り手市場」も続いている。
 地元香川県で働きたいという女子大学生(21歳)は、「早くに内定が取れても自分が納得する最後の最後まで就活を続けたい」と話す。今年はさらに売り手市場に拍車がかかる見通しだという。
 マイナビが調べたデータによると、2019年卒の採用活動は、「非常に厳しくなる」と「厳しくなる」の合計が73.3%(前年比16.5ポイント増)になったとし、7割以上の企業がより厳しくなる採用環境を予想。採用数も「増やす(18%)」が「減らす(9.3%)」を上回ったとしている。
 また、ミスマッチを防ぐのに有効とされる企業のインターンシップ実施率は56.7%(前年比5.0ポイント増)に上り、半数を超える結果に。実施する月については昨年同様、2月(64.7%、前年比9.4ポイント増)が最多。次に8月(57.1%、前年比9.5ポイント増)。プログラム一回あたりの企業の実施期間は、「1日(72.4%)」が最多で、比較的長期の「1週間程度」は27.3%、「2週間程度」は14.1%だった。
 一方で、学生も72.2%(前年比12.5ポイント増)がインターンシップを経験しているとし、早期から企業理解などに努めていると分析している。
 マイナビの担当者は、この超売り手市場から「企業間の競争は激しい。特に地方の企業は知名度を上げなければ雇用の確保が益々厳しくなる」と指摘。これに対し、同日出展した宿泊業の社長は「いかに学生と接触回数を増やせるかが勝負のカギになる」とみており、「(今日の)面談者には積極的に現地(ホテル)見学会を促している」と話していた。


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