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香川三菱自販グループが坂出にスズキ車販売の新拠点

 カーディーラーの香川三菱自動車販売(株)グループ(小笠原政光社長)は、1月末にスズキ車を扱う「スズキアリーナ坂出東」をオープンする。
 所在地は県道33号線沿いの坂出市西庄町1063-1。これまで香川三菱自販の坂出営業所、その後は福祉車両を扱うバリアフリーラウンジ坂出として使用していた建物をリニューアルしたもの。
 同社では三菱車の販売を中心に、グループ会社でメルセデス・ベンツやクライスラーといった輸入車、さらに国産ではスズキ車を取り扱うなど多角的な事業を展開。ここ数年、普通車、軽自動車ともにヒット車に恵まれない三菱にあって、企業としての生き残り、勝ち残りのための戦略でもあり、先見性に富んだ方向転換が奏功している形だ。
 新車10台、中古車20台程度を展示。スタッフは営業、サービス含め4名。新車の月間販売目標は10台。同グループの扱うスズキ車は前年比約120%と好調に推移している。


人工知能開発最前線 ミロヴィーナスグループ

 「明日の株価は上がるか、下がるか」
 理論上の確率は半々だが、勘ピューターで50%的中させることは容易でない。
 人間の知能や勘がだめなら、コンピュータを使った人工知能(AI)にできないものかと、世界に名だたる大企業や投資ファンド、大学等が資産運用を目的とした人工知能開発を進めているのはご存じの方も多いだろう。
 昨春本誌では、AI開発・テストに取り組むAI ASSET㈱(東かがわ市)を紹介。記事掲載後も定期的にジャッジ的中率、勝率の経過報告を受けてきた。
 同社の経営母体は㈱ミロヴィーナスグループ(小西 覚社長)。
 90年代から2009年に健康食品部門をM&Aで株式譲渡するまで、健康食品分野で一時代を築いた同社は、M&A以降グループ会社の資産運用というマーケティング事業に活路を見いだすべく人工知能開発に注力。
 当初計画通り5年間の開発期間を経てAIが完成。昨年2月初旬から実用化に向けたテストを継続した結果、12月までの11カ月間で「予想的中率七〇%超、損益パフォーマンス四〇%超」という実績を確認した。
 約1年間の試験運用の実績から実用レベルに達したと判断、今月より本格稼働をスタートしている。
 ただしリスクはゼロではない。リスクを負いながらも、中長期で見ると確実にリターンを取れていることが本格稼働を後押しした。
 為替や米国10年債利回りなど複数の金融指数でデータベースを構築し、日々コンピュータに学習させている。人工知能分野で国内トップレベルにあるSEの協力により開発したAIが、過去二千日の指数を分析し過去を学習、翌日の日経平均株価の上げ下げを予測する。
 そのジャッジをもとに、日経平均株価に連動したファンド商品の購入と換金を、取引実績のある地方金融機関でおこなっている。
 開発当初は半信半疑だった金融関係者も、高パフォーマンスを計上している同社AIへの関心を高めている状況だ。
 現在、金融指数のバランス比の異なる8台のAIソフトが稼働中。ソフトによりばらつきはあるものの、平均すると前出の的中率、損益を叩き出している。


 昨年は夏場の株価変動が激しく、10月末には日銀が追加緩和を発表し株式市場は大きく揺れ動いた。その環境下で、月平均利回りが約四%というパフォーマンスを計上していること、さらにAIというものが現実にここまで開発されたということに驚きを隠せない。
 投資にあたり、市況ムードやネット上に氾濫するアナリスト達の予想コメントに翻弄されることも珍しくない。人工知能は、株価変動に直結する指数だけを追うため、そうしたロスから解放されるメリットも大きい。
 「商品流通から金融へ」
 時代の変遷にあわせ進化する地方の一企業グループが踏み出した新たな一歩。今後もAIを追跡していきたい。


女性の活躍を推進する会合「四国ブロックアワード」を開催/日本公庫

 日本政策金融公庫高松支店(高松市寿町 渡辺英也支店長)で1月16日、女性の活躍を推進した活動と、その成果を報告する会合「四国ブロックアワード」が開かれた。この会合は、四国内の同公庫各支店を一堂に招集し、その最優秀支店を決めるというコンテスト。昨年から行われており、ここで最優秀賞を獲得すれば全国アワードにノミネートされる。
 同日、会場には高松支店の渡辺支店長をはじめとした審査員ら6名と、各支店の発表者ら25名が出席。発表があった半数以上の各支店から、女性の活躍を推進したセミナー開催の報告が相次ぎ、外部機関との連携で関係性を深めたことや、セミナー参加者にその意識をより向上させたことなどが成果として挙げられた。
 今回、最優秀賞に選ばれたのは昨年に続く高知支店となり、渡辺支店長から表彰状が贈られた。この度、最優秀賞に選ばれた高知支店と、四国地区に拠点がある高松支店は、2月10日に同公庫本店(東京都千代田区)で開かれる全国アワードに出場する。


高松高等予備校が高松市観光町に全面移転

 学校法人高松高等予備校(村上良一理事長)は、3月末までに高松市桜町にある本校を同観光町に全面移転する計画だ。
 新校舎は観光通り沿いの元セシールビル。直近まではあなぶき興産が所有していた。
 建物は8階建て。4〜8階は教室とし、全てのフロアにおいてゆったりとした広さを確保するとともに、机、椅子、黒板、エアコンなどは全て新調。LED照明も全館に採用した。
 また教官室は、休憩時間などに学生がどっと質問に訪れた場合でも、混雑を防ぎながら効率的にコミュニケーションが図れるよう配慮したレイアウト。その他、25人乗りの大型エレベーター3基をはじめ、トイレも各フロアにあるため、学生の学習環境、利便性の向上という意味においても移転の効果は大きい。


県内の高校生がビジネスアイデアを持ち寄り発表/高松大学

 創造性とチャレンジ精神に富んだ人材の育成を図ろうと高松大学(高松市春日町)で1月10日、第10回目となる「かがわの高校生ビジネスアイデアコンテスト」(主催:同実行委員会)が開かれた。本事業は、高松大学大学院ベンチャークリエーション研究所(三浦和夫所長)と香川県高等学校商業部会(横山賢治会長)の共同事業として、平成17年から毎年実施されている。
 発表は12分という限られた時間のなか、男木島の活性化を目的とした現地特産品の販売計画や、希少糖をつかった団子の開発、地域の特産品を組み合わせたスイーツの開発など、ほとんどのチームが県産品を活かし、そのうえ利益率から原価率まで細かく計算した内容の発表ばかりだった。
 その発表の結果、最優秀賞と同時に四国経済産業局長賞に選ばれたのは三木高校。今注目度の高い希少糖をテーマにしていたことや、すでに製品化して周囲から認められている点などが評価された。