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「ハローワーク土庄地域活性化懇談会」発足/島の行政機関ら就職支援に重き

 小豆島の雇用促進と活性化を目的に8月5日、島の行政や学校、経済界らが連携して就職支援にあたる「ハローワーク土庄地域活性化懇談会(チーム小豆島)」が発足。同時に、小豆郡小豆島町のサン・オリーブで初会合が開かれ、島の雇用情勢や今後の課題などを話し合った。
 懇談会は、ハローワーク土庄(河野良美所長)をはじめ香川県ほか、土庄町、小豆島町や高校、商工会などの代表者ら9人で構成。これから定期的に就職支援に関する各々の取り組みを共有していこうと、ハローワーク土庄の呼び掛けで実現した。
 この日、会合に先駆け河野所長が、「就職、採用を含めた労働問題において、行政の取組みだけでは限界がある。官・民が一体となって島の活性化に貢献できるよう努めていきたい」と、はじめにあいさつ。
 ハローワーク土庄からは、卒業後3年以内に離職してしまう割合・七五三現象(中卒7割・高卒5割・大卒3割)を挙げ、「働きやすい、働きがいのある職場づくりが急務の課題」と説明。「その意識を高めるためにも、社員が組織から期待され、役に立っているという自己効力感を持ってもらえるような雇用管理が重要だ」と強調した。
 また、高校側は、「大学進学等で特に都会の生活を経験すると、島に戻ってこない傾向が強い」という問題点を指摘。経済界からは、その顕著な人口減に加え、後継者不足も示唆しながら、「もっと若者に島の産業をPRしつつ、島暮らしの良さも周知していくことが大事になるのでは」と主張する声があがった。
 この時間と並行して、新卒や既卒者らを対象にした6回目の「小豆島就職面接会」が開催され、小豆郡内に就業場所がある企業37社、52人の求職者らが参加した。昨年は50人が参加し、16人が採用に結びついたという。そのなかで県外に進学した学生の参加は、わずか4人だった。
 さらに同面接会前には、両町が主催する移住希望者を対象とした「小豆島暮らしガイドツアー」の参加者に対し、「お仕事探しセミナー」を実施。ハローワーク土庄で移住相談コーナーを担当する渡部勝之さんが、島の魅力を伝える一方、「最初は都会とのギャップがあることも忘れないでほしい」と話した。


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