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12月5日号

 ㈱ミナシア(東京都千代田区)は、JA三井リース建物㈱(東京都中央区)が高松市に新設するホテル物件に関する長期賃貸借予約契約を締結したことを発表した。
 新たなホテルは、「KOKO HOTEL 高松瓦町駅前(仮称)」として運営される。
 場所は高松市常磐町一丁目九のトキワ街商店街に面した立地で、客室数は165室(予定)、開業予定は2028年夏頃となる予定という。
 高松市中心部の瓦町駅すぐのアーケード街内に位置し、「高松中央商店街(丸亀町ドーム)」にも繋がる場所で、ビジネス客から観光客まで幅広い宿泊ニーズを取り込める。
 ミナシアは、ホテル運営プラットフォームの拡大という成長戦略に基づき、今回の契約に至ったとしており、契約期間は20年間の長期賃貸借契約を予定。賃料体系は、一部固定賃料とホテル運営の業績に基づく変動賃料を組み合わせた、「ミドルリスク・ミドルリターン」型を採用し、より強固な収益基盤の確立を目指す。


11月25日号

 総合不動産管理の㈱穴吹ハウジングサービス(高松市 新宮章弘社長)が、新事業に挑戦する。
 旧さぬき北幼稚園(さぬき市鴨庄)の跡地に開設したのは、魚の養殖と植物栽培を掛け合わせた、革新的な循環型農法「アクアポニックス」を用いた『あなぶきさぬき市鴨庄プラント』。高品質イチゴの水耕栽培とコチョウザメの陸上養殖という高付加価値の組み合わせ。地域の遊休資産を未来産業へ転換する取り組みで、新たな地方創生モデルとして期待される。
 あなぶきグループ全体で、社会の課題解決による地域貢献を掲げており、その一環でもある。
 11月28日に運営を担う新会社「㈱あなぶきアクアポニックス」を設立し、6次産業化を推進、持続可能な収益事業として育てていく。


11月15日号

 四国化成ホールディングス㈱(丸亀市 渡邊充範社長)のグループ会社で化学品事業を展開する四国化成工業㈱(丸亀市 濱﨑 誠社長)は、研究開発力強化を目的に、宇多津町の現R&Dセンター敷地内に「新R&Dセンター(仮称)」の建設を決定した。
 施設概要は次の通り。
▽所在地:綾歌郡宇多津町浜二番丁14-1。▽投資総額:約66億円。▽規模:地上4階建て(地下なし)/鉄骨造。建築面積:2516㎡/延べ床面積:6865㎡。
 施設内にはラボ(クリーンルーム、イエロールーム等)、オフィス、会議室、食堂等を設置。着工は2026年1月、竣工は2027年12月(予定)。
 本施設の最大の特徴は、自由な働き方やコミュニケーションを促す、開放感と柔軟性を備えた空間構成にある。部署や職種の垣根を越えて、人とアイデアが交わることで、開発者一人ひとりの創造力と主体性を引き出し、新しい価値を生み出す場となることを目指していく。


11月5日号

 高松商工会議所(綾田裕次郎会頭)はこの度、高松市のウォーターフロントエリアをより魅力的に整備するための提言書を池田豊人知事と大西秀人市長に提出した。
 高松商工会議所による同分野での提言は、昨年12月に続いて今回が2回目となる。
 提言では、サンポート高松を中心に北浜エリアから市民プール跡地までの、東西約4キロに及ぶ範囲を再整備対象と位置づけ、ウォーターフロント全体の街づくりにおいて「住民にそのイメージが愛され、来街者に誇るべき特徴となりうるコンセプト」が重要だと指摘。
 さらに、ウォーターフロントの開発を進める中で、多くが県と市が所有する土地であることから、行政主導による専従組織を設置し、具体的な将来像のもとで再整備を一元的に進める体制の構築を求めた。
 このほか、人を呼び込む仕掛けづくり、高松中央商店街を巻き込んで回遊性高めていく施策も盛り込まれている。
 綾田会頭は「高松のにぎわいを左右する極めて重要な一手。十分に多様な議論を重ねながら、将来を見据えた街づくりを進めていただきたい」と強調した。


10月25日号

 JR四国グループ(四国旅客鉄道㈱ 四之宮和幸社長、㈱JR四国ホテルズ 藤本 聡社長)は、2026年夏、高松市兵庫町に新たな宿泊施設「JRクレメントイン高松兵庫町」を開業する。
 高松東急REIホテルが2026年3月で営業を終了することに伴い、同施設をリブランドして出店する。
 新ホテルは、SRC造・地下1階、地上13階建のビル内に位置し、ホテル部分の延床面積は約6500㎡。現行の客室数はシングル24室、ダブル108室、ツイン58室、トリプル1室の計191室だが、リブランドにより客室構成は見直される予定。ダイニング兼ラウンジや会議室も併設し、ビジネスから観光まで幅広い利用を想定している。
 高松市は瀬戸内国際芸術祭や直島・小豆島などの島旅需要、讃岐うどんに代表される食文化など観光資源に恵まれる一方、四国の行政・経済の中心地として安定したビジネス需要も見込める。さらにインバウンドの地方志向の高まりも追い風とみており、グループとして市内3棟目となるホテル運営を決めた。
 リブランドに際し、約3カ月間の閉館期間を設け、館内の大規模リニューアルを実施する。新ホテルは、グループのフラッグシップ「JRホテルクレメント」が掲げる〝温和〟〝穏やか〟というコンセプトを継承、「安心」「快適」「少しの贅沢」を感じられる空間を目指す。内装デザインや詳細なコンセプトは今後公表する。