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㈱ビッグバン主催の「新商品・新サービス開発入門セミナー」/経営者ら気付き続々

 中小企業の経営を手助けする㈱サクラ前線(横浜市)の櫻田登紀子社長(中小企業診断士)を講師に迎えた「新商品・新サービス開発入門セミナー」が2月17日、サンポートホール高松(高松市サンポート)の会議室で開かれ、参加した製造業やサービス業の経営者らは自社の主力商品に置き換えながら、今後の方向性を探った。
 セミナーは、経営コンサルティング会社・㈱ビッグバン(高松市林町 山下益明代表)の主催。各々の中小企業が強みを明確にし、顧客のニーズに合った商品やサービスの開発につながるプロセスを学んでもらおうと、このたび開催した。
 同日の講演で、櫻田社長は冒頭、「新商品や新サービスの開発に最も重要なことは何か分かりますか?」と呼び掛けた後、顧客が求める要素を2つの軸で書き表す「ポジショニングマップ」を紹介。ただ、ここで売れるポジションを発見したとしても、そこに今まで商品が存在しなかった理由を究明し且つ、解決する必要もあるとしたうえで、「まずヒット商品をつくりたいと強く思い続けることが大事。壁にぶつかっても諦めてはダメ」と説明した。
 また、製品のライフサイクル(導入期→成長期→成熟期→衰退期)を解説しつつ、「成熟期に入った時点で、いかに次の市場を刺激する商品やサービスを開発するか、あるいは既存ブランドを再構築するか、この2つの選択に迫られる」と強調。「例えば、生理用品を扱うある大手が、ターゲットを女性から高齢者に切り替えたことでオムツの一大市場をつくった。ターゲットを変えることでも新しい商品やサービスは生まれてくる。会社の強みをよく認識しておくことが大切」とした。
 このほか、プレミアムビールを題材に、キャッチコピーが商品訴求だった「最高の品質」から、「最高の週末」にキーワードを変えただけで売上が大幅に伸びた事例なども紹介した。
 ある男性参加者は、「いろんな考え方があることを知れた。もっと発想を柔軟にしていければ」と話していた。櫻田社長は、「中小企業にこそヒット商品開発の可能性がある。香川県の産業発展に少しでもお役に立てれば」とコメント。
 同じセミナーは同月19日にも同会場で開催された。


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