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あきこきっちん 赤川明子さん

 「料理やお菓子作りの世界では、予想外の出来事にも臨機応変に対応する力が求められます。私は小さな頃から台所に立つことで、そういう人生にも通じる力を学んできたように思います」。
 生き生きとそう話す赤川さんは、4児の子育てと並行して、国産有機小麦粉使用・農薬不使用のパン店を毎週木曜日に営業。さらにパン・料理教室や各種イベント企画等を通じて、『食』の学び場を幅広く提供している。
 初めて台所に立ったのは、箸を持つよりも前のこと。料理と菓子作りが趣味の母と、台所に立つ時間が大好きな子どもだった。
 大学で栄養学を学び、卒業後は複数のケーキ店に就職。フランス留学も経験したが、体調を崩し24歳でケーキ作りの道から離れた。ガラリと職種を変えて始めた保育の仕事にやりがいを見出しつつも、一方で母親達の食に対する意識の低さが気になっていた。
 そして自身の結婚・妊娠を機に、改めて食の勉強を再開。「子どもは母親が食べたもので育つ」だからこそ「体に良い食べ物を選びたい」という思いが募っていた。
 やがて、3人に増えた子どもを育てながら保育士として働いていると、趣味で通っていたパン教室の仲間を通じて、市民シェフの依頼が入る。素材を生かした安全性の高いパンは評判を呼び、数度のイベント出店を経て、実店舗のオープンへと至った。店は5年目を迎えるが、「パン屋さんをやることが目的ではない」と赤川さんは言う。
 「食べる喜び、作る楽しさ、そして食の大切さを伝えること。食で世界を救うことが、私の目標です。例えば必要な栄養素が足りず、集中力が減ってイライラする子どもは増えています。子ども達の食を改善するためには、セミナーなどを通じてお母さん達の知識を広げることも必要です」
 悩める母親達の相談に乗ることも多い。「何かを始めたい。今の生活を変えたいと思う方の相談をたくさん受けています。私も悩んでいた時期があるので、そういう方にはあなたの可能性は無限大だよ、と伝えていきたいんです」。
 いつかもう一度フランスへ行って、ケーキではなく、パンを売るという夢もあります。笑いながらそう宣言する姿は、いかにもしっかりと前を向いて、「輝く女性」であった。


 また、分譲マンション事業がメインだが、全国の用地情報を生かした不動産活用ビジネスは今後も積極的に進めていく。
 「環境変化が激しい時代だが、外部の目を持ち柔軟な対応、そして変化を恐れないことが大切。
 デベロッパー機能と、ゼネコン機能を併せ持ち、用地取得から設計施工、販売、アフターまで自社の一貫体制が当社の強み。
 この強みをブラッシュアップすることが与えられた仕事」と役割を分析。
 10年トップを務めた徳田前社長が会長として全面サポートしてくれていることは、大きな安心感に。そのおかげで、気負わず自分のペースで組織づくり、成長戦略に取り組めると話す。
 朝晩や通勤時、休日に歩くことを意識。日々2時間程度はウォーキングし、健康管理に努める。
 1965年1月3日生まれ。58歳。
 ㈱大京 執行役員兼開発事業本部副本部長兼務。