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【坂出商工会議所】 会頭 新谷五十雄氏

39年の商議所活動の集大成
会員・坂出の発展に全力を捧げる

 「39年にわたる商議所活動の集大成として、会頭職を拝命した。会員のため、そして坂出の発展のために全力を尽くしたい」
 六期18年を務めた榊 久雪前会頭の下、副会頭として12年間学んだことは何よりの羅針盤となる。
 重点課題の一つである「坂出北インターチェンジのフルインター化(四国方面への出入口化)」は、物流・防災・観光における坂出・中讃地域の拠点性を高めるために不可欠の、会員・市民の悲願である。それだけに、市・県とともに成し遂げたいと語る。
 他にも、定住人口の増加、重点港湾坂出港の貨物量増、商店街の活性化など多くの課題に取り組む。そこで発揮されるのが、新谷カラーだ。
 「名称通り、会議所は会議をする場だ。課題毎に委員会を設け、役職に関係なく全議員が活発に議論できる円卓会議を実施し、意見形成をする。そして政策提言を行っていく」

 これまで観光部会長はじめ先頭に立ち、数々の事業を推進した。今後は大局的見地に立ち、各委員会に力を発揮してもらえる環境を整備する。
 長く観光部会長を務め、本業で㈱スミレタクシーを経営する、氏の真骨頂は〝おもてなし〟だ。会議所運営にも遺憾なく発揮される。
 「会議所は会員のためにある。気軽に相談に立ち寄ってもらうには、職員が笑顔で出迎えることが大切」
 今年76才とは思えないほど大きな声で話し、笑う。気軽に、誰にでも話しかける、飾らぬ人柄が氏の魅力だ。そして自他共に認めるアイデアマンで、常に大きな夢を語る。
 「瀬戸大橋の上下線の一本を歩行者天国にして、大橋下の島から花火を打ち上げたい。115万人を動員する関門海峡花火大会に匹敵する、一大イベントになりますよ。夢があると思いませんか」
 スミレタクシーは大正10年創業、94年の業歴を誇る老舗タクシー会社。社長である氏は県交通安全協会副会長、坂出市交通安全協会会長を務め、他にも公職を数多く抱える。
 観光・交通を通じて、郷土の発展を願う気持ちが人一倍強いのは祖父、新谷隣六翁譲りである。隣六翁は同社創業者で、再来年に八十周年を迎える坂出商議所の歴史の中で唯一人、会頭代行としてその運営を支えた人物である。
 会頭就任にあたり、祖父の墓前に報告。先人が坂出発展に傾けた情熱に、劣らぬ努力を誓った。立教大卒。


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