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香川の経済界トップ登場

【四国化成工業㈱】代表取締役社長兼C.E.O. 玉城邦男さん

同社は創業七十周年を10月に迎える。昨年6月、社長に就任した氏は昨年度からスタートした新経営計画(中期経営計画2019)の第一期に手応えを感じている。
「最重要戦略である、一定の収益を見込める新規コア製品の開発が化学品・建材ともに進んでいる。世界市場で準備を進めてきた製品もあり、今後の展開が楽しみだ」
プリント配線板向け水溶性防錆剤タフエース(世界シェア一位)、ラジアルタイヤの必須原料・不溶性硫黄(世界シェア二位)、プール殺菌剤の塩素化イソシアヌル酸(国内シェア一位)などを擁しながらも新製品開発に余念がない。
その背景にあるのは危機感だ。
「世界規模での市場の変化の早さと、ライバルが当社に追いつくスピードは年々加速している。危機感が、営業部門と開発部門が一体となり、独創力のある製品を生みだそうという開発意欲の源泉となっている」

 

 昨年、研究開発拠点であるR&Dセンターに、物性評価棟が完成。同社製品を採用する顧客の製品段階(不溶性硫黄ならゴム)での評価を可能にし、品質改善・開発のスピードを高める体制を整えた。
 また基本戦略の一つ「既存事業の着実な強化」においても、今年3月に丸亀で不溶性硫黄生産設備の増強が完了、稼働する。
 中期経営計画のその先にある八十周年、そして百周年に繋がる布石を打つことが自らの使命と語る。
 氏は昭和44年に入社した三井物産で新人時代、四国化成工業を担当した。出会いから四十八年、同社との運命的な縁を感じざるを得ない。
 平成11年に顧問として入社し、化学品担当の取締役専務執行役員などを歴任して退任。昨年顧問として復帰し、そして社長に就任した。
 外部と内、そして社長の視点から同社を見た経験から四国化成工業の魅力を尋ねると、「創業より丸亀に根を張り、培ってきた独創力で世界に挑戦してきたことに尽きる。その歴史が現在の、グローバル・ニッチ企業集団を形作っている」と明言。
 社業の発展には中堅クラスの成長が不可欠と、殊の外期待を寄せる。管理職時代から部下に対して、時に励まし、時には彼らの肩の荷が下りるようなアドバイスを与えてきた氏だけに、社員のやる気を見事引き出していくことだろう。
 趣味は囲碁。ビジネスでは、世界をにらんで次の一手を打つ。


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