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【㈱百十四銀行】頭取 綾田裕次郎さん

〝一を聞いて十を知る〟。新頭取に対する周囲の評価は一致する。
自らの分析は「楽天家」。不透明な経済情勢の中ではあるが、周囲の期待をエネルギーに変えながら、厳しい時代の舵取りに全力を注ぐ。
「責任区間を全力で走り切って欲しい」。就任にあたり、渡邊智樹前頭取(現会長)からは駅伝を引き合いに出し、期待を込めて襷を掛けられた。
「人口減少など地域社会の課題は多く、マイナス金利政策も影響して経営的には厳しい局面だが、全力で職務を全うし、少しでも今より良い形に改善して次のランナーに襷を繋ぎたい」。言葉を選びながら先を見据える姿に、静かに燃える闘志が垣間見える。
同行では4月より中期経営計画がスタートしたばかり。従来も推進してきた〝カスタマーオリエンテッド〟をより明確に実践することが基軸だ。「収益という物差しではなく、地域のお客さまが望むこと、求めていることを解決できる組織づくり」をより強化していくもので、さきに設置した〝婚活デスク〟などは少子化の課題を抱える中にあって、まさに好事例と言えよう。

 

 また四国の地銀4行で取り組む〝四国アライアンス〟においても、「最終目的は〝四国創生〟」とキッパリ。各種施策も具体化しつつあるが、よりスピード感を出していくため、4行の頭取が一堂に会し、トップダウンで方向性を決めるなど迅速な意思決定に繋げていく。
 物腰の柔らかい穏やかな印象。父(修作氏)、祖父(整治氏)も頭取経験者であり、就任時に修作翁から掛けられた言葉は「健康には十分注意するように」。これを実践するべく、毎朝夫人と二人でサンポート高松周辺をウォーキングし、心地よい汗を流したあと頭取のスイッチに切り替える。
 「やるべき課題は多い」としながらも、全行員が持てる力を存分に発揮できるよう、人事制度の見直しなどマンパワーを生かし切るための働き方改革にも意欲。とりわけ女性の活躍推進は積極的に推し進めていく計画だ。
 「全行員が目標を持って生き生きと働くことがお客さま満足に繋がり、最終的には地域創生や、株主さまの期待に応えることにも繋がっていく」。眼鏡の奥の優しい瞳がキラリと力強い輝きを放った。58歳の充実期。


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