ホーム香川のキーパーソン【㈱高松三越】代表取締役社長 門岡 誠氏

香川のキーパーソン

【㈱高松三越】代表取締役社長 門岡 誠氏

辻村 武前社長の後任として、4月1日付で着任。「〝香川愛〟に溢れる方だった」という氏の背中で学び、「県内唯一の百貨店として、より地域に愛され、なくてはならない百貨店にしていきたい」と静かに燃える。
一昨年春に営業統括部長として出向し、昨年は店長も兼務。日々の業務で店の強みや課題の把握、また従業員や地域との関係性も築いてきたため、気負わず自然体でチャレンジすることで持てる力を最大限発揮していく。
出身である伊勢丹では本店を中心に、上海の一号店でも約4年間勤務。経営統合後は首都圏の基幹店でもある新宿、日本橋、銀座の各店で最前線を経験したキャリアは得難い財産だ。
「高松三越は客観的にみても本当に素晴らしい店。87年という三越屈指の歴史の中で地域のお客様に愛されながら、地域店らしい理想的な店づくりができている」と素直に認めつつ、まだまだ成長の余地があることも実感。より上質なサービス・品揃えの強化や買い物しやすいお買い場づくり、飲食機能の拡充、子供や若い世代へのアプローチなど課題も明確。モノからコトへと変化しつつある消費者の傾向も鑑みながら、一つずつ具現化していくことで更なる成長を期す。

 

 一方催事では北海道や九州などの人気の物産展を通じ、ご当地のグルメや工芸品を県民に提供するだけでなく、「香川の素晴らしい県産品を三越伊勢丹グループのネットワークで全国に広めたい」と使命感に燃える。
 「インバウンド需要にも対応できる店づくりを」としながらも、「香川の方により支持される店づくりが重要」と基本姿勢はぶれない。「地域の方や地元の商店街とともに成長し、香川、高松が日本に誇れるまちとなるお手伝いができれば」と、大きな目標を日々のエネルギーに変えていく。
 「住みやすく、瀬戸内の景色も格別。そして人情味に溢れる方が多い」と当地には好印象。趣味は赴任後に再開したゴルフ。「スコアよりも、コミュニケーションや健康づくりに役立てたい」と控え目だが、首都圏での生活が長かっただけに県内のゴルフ場はどこも魅力的で、リフレッシュしつつ英気を養う貴重な時間となりそうだ。
 東京都出身、学習院大卒、55歳。


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