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4月25日号

 ▽国指定無形重要文化財
 小豆島農村歌舞伎が国の重要無形民俗文化財の指定を受けた。4月4日には、肥土山農村歌舞伎保存会(佐々木育夫会長)、中山農村歌舞伎保存会(久保 政会長)が、池田豊人県知事を表敬訪問し、3月21日に京都府にて、文化庁の都倉俊一長官から祝福と励ましと共に授与されたと報告した。
 肥土山の舞台は1975年に、中山は1987年に国指定重要有形民俗文化財に指定されており、有形、無形共に国の重要民俗文化財に指定されたのは全国で初となる。
▽小豆島の農村歌舞伎
小豆島農村歌舞伎は、肥土山農村歌舞伎保存会、中山農村歌舞伎保存会の2団体で構成され、肥土山は5月3日、中山は10月第二日曜日(今年は9月29日予定)に毎年、肥土山離宮八幡神社、春日神社へ歌舞伎奉納をおこなっている。
 役者、太夫、裏方の全てを地元住民が担い、地域の子ども達も大人に混ざり、本番に向け練習に勤しんでいる。元々、上方との往来が頻繁であった小豆島では、上方歌舞伎の影響を受け、また地域的特色も受け継いでおり、芸能の変換過程を示す貴重な存在である。明治頃の最盛期には、掛け小屋、神社、寺院等での上演が盛んで、島内150ケ所で歌舞伎上演があった。今も、島内には農村歌舞伎舞台跡が残る場所がある。


▽知事表敬
 表敬訪問で、佐々木会長は「地域をあげて保存活動を続けた成果、大変喜ばしく地域の人々にも知らせ共に祝った。5月3日の奉納歌舞伎に向け、今年は、子ども達が大勢出たいと申し出があり、子ども演目が2幕上演となった。大人と一丸になって練習に取り組んでくれている」と話した。
 今年も例年通り、14時30分〜19時に肥土山離宮八幡神社境内で開催。第一幕・寿式三番叟、第二幕・青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃いの場、第三幕・伽羅先代萩 政岡忠義の段、第四幕・絵本太功記 十段目 尼ヶ崎閑居の間(二幕、三幕が子ども芝居)。
 中山会長からは「舞台の改修工事が終わり、大きな波が来ていると感じている。これまで以上のことをやっていけるのでは、と考えている。琴平町の金丸座で年に一度開催されていた「さぬき歌舞伎まつり」が金丸座の改修、コロナ禍以降ないが、ぜひ復活させて欲しい。県内外の農村歌舞伎等の団体との交流はありがたかった」と今後についての豊富、要望を出した。池田知事は「技術等、長年語り継いで頂いたことは並大抵ではない。香川の財産を後世に引き続けるよう、県としても取り組んでいきたい」と笑顔で答えた。
▽地域で守る
 4月14日には、中山自治会(井口平治会長)がクラウドファンディングで1216万円を集めた舞台の改修工事が終わり、落成式を開催した。晴天のなか、春日神社での神事、餅つきがおこなれ、井口会長は「伝統を守り続けている事を全国に知って頂きたいとクラファンに挑戦した。今後も更に力一杯守っていく」と来場者に感謝を述べた。2千個の餅投げの後、地元の人々と共にクラウドファンディング参加者らが舞台の内覧をした。


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