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【坂出商工会議所】会頭 石井淑雄氏

新谷五十雄前会頭からバトンを受け、今年4月に就任。「正直ご辞退するという選択肢もあった」と振り返るが、「坂出で起業(建設業)して43年。地域に対する恩返しになるのであれば」と躊躇する思いを一蹴した。
「坂出は〝宝の山〟。素晴らしい資産を十分に生かし切れていないこの坂出を少しずつ変え、住みたくなる、働きたくなる、買い物したくなる、魅力溢れる元気なまちにしていきたい」と、活き活きと話す表情に迷いはない。
坂出は恵まれた交通インフラや四国最大の坂出港を有し、工業、製造業の盛んなまちであることを強みとして実感。さらに宿願でもある、坂出北インターチェンジのフルインター化を見据え、「より魅力ある市を創り上げていくには、既存の商店街の活性化は避けて通れない」と分析する。
増える空き家や空き店舗の対策を講じつつ、「市民が同じ方向を向いて活性化の意識を醸成し、〝市民力〟を高めることが重要」とキッパリ。例えば会議所有志でクラウドファンディングを立ち上げるなどして、課題でもある商店街駐車場の整備にも取り組みたい考えだ。

 

 昨年80周年を迎えた坂出商工会議所。7月には事務所も久米町に全面移転する。節目の年での就任に「議員、会員、職員の力を結集して、100周年に向けた新たな船出」と気持ちを高めつつ、「歴代会頭や諸先輩方の積み上げてきた功績があってこそのいま」と謙虚な気持ちも忘れない。
 会議所運営については、「〝まちづくり〟〝ひとづくり〟による市民力向上のため5つの部会が結束力を高め、強い部分を更に強く、弱い部分を補完し合いながら、同じベクトルで坂出の魅力を高めていきたい」と決意は固い。
 一方で平成24年からは(公財)オイスカ四国支部の会長としてもリーダーシップを発揮。趣味は?の問いに「オイスカの活動」と即答するなど、組織は違えど、明るく豊かな〝ふるさとづくり〟に貢献する姿勢はぶれない。
 日本大学時代は応援団に所属。約50年の時を経て、これからは坂出の商工業の発展、ひいてはまち全体の活性化を実現させる坂出市の応援団長として、知恵を絞り、汗を流す日々は続く。
 現三豊市高瀬町出身、71歳。


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