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香川のキーパーソン

㈲INAKA TOURISM 代表 穴吹英太郎氏

「高松を、日本を代表するおもてなしのまちにしたい」として2015年に設立。
インバウンド向けの観光事業を中心に成長を遂げた同社は、パンデミック以降、『持続可能な観光』に着手。大手工務店の創業家である自身の実家を蘇らせた「城宿 穴吹邸」を主軸に、新たな観光コンテンツを続々と展開している。
穴吹邸は、風情ある日本庭園を有する、日本らしさとモダンが溶け合う邸宅ホテル。1日1組限定の一棟貸しスタイルで、これまで特に欧米豪圏インバウンド客から人気を集めてきた。
そのインバウンド需要が激減した今、ターゲットを再設定し、国内客向けに高付加価値の体験型観光を発信。キーワードは『持続可能な観光』とし、次の3点をあげた。
①「地域事業者との協業」クルージング業者や独立系ブライダルプランナーらと協業することで、余剰人員をかけずに新たな商品開発を実現、事業の継続性もあるという。 ②「ブライダルの新しい選択肢」宿泊型のコンパクトな婚礼ニーズが増えている。クルージングで島を巡るフォト・ウエディングツアーも既に準備中。将来的な県外・海外需要も。 ③「法人プラン」会食に合宿、展示会といったビジネスシーンに。食事は出張シェフのコース料理などが楽しめる。

 

 また、4月より「高松ワーケーション・ネットワーク(仮)」を設立予定で、穴吹氏は共同代表として旗を振る。知名度の高い瀬戸内国際芸術祭を背景に「地域との関わり」をテーマとした滞在の提案、リモートワークの浸透で増加するワーケーションの誘致を目的とした団体だ。利益の一部を地域の環境保全などに再投資する新しい試みを考案。「来訪者の地域貢献を可視化し、地域、事業者との三方良しの取り組みになれば」と前を向く。
 まちづくりからのアプローチとして、「高松市創造都市推進懇談会(U40)」の第5期会長も務めている。
 「消費型のビジネスモデルから脱却し、地域にも還元できる
〝持続可能な観光〟への転換をはかっていきたい」とこれから進むべき世界観を示した。
 高松市出身、中央大学経済部卒。36歳。


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