【(株)COCOLO TOKIO】 代表取締役社長 池田雅晴氏
保険代理店は何でも屋であり、顧客満足度を高めていきたい
前職はお茶のトップメーカーである「伊藤園」に勤めていたと言うから全くの異業種からの転身である。前社長の松田氏から声をかけられ32歳で入社。みっちり保険のイロハを叩き込まれた。畑違いの業態から保険の業界に入ったため、疑問を感じることがたくさんあった。保険業界は営業至上主義。努力、根性、血と汗と涙の世界に当初は驚いた。
早いものでこの世界に入って7年になる。3月1日付けで常務職から社長職のポストに就いたが、構えることなく自然体である。
社員の数はパートを含めて総数25名と大所帯。会社は「24時間現場急行」という仕組みを取り入れている。
これは多くの社員を抱えているから出来るシステムだが、その根底にあるのが顧客満足主義の実現である。ローカルの保険代理店が生き残るための一つの手段でもある。
「24時間現場急行は良いシステム。この機にもう一度原点に戻り足下を固めたい」と言う。
昨今の保険代理店は、多くの保険会社の商品を扱う乗り合い代理店が多くなった。しかし池田社長は、今後も東京海上日動火災1社でやっていきたいときっぱり。これにしっかり付加価値を付けていきたいと。ただ対個人部門はそれで良いが、法人部門に関しては取り扱えない種類の保険商品があり、これが課題でもあり、今後、法人部門は全商品を扱っていきたいと意気込みを語る。
木太町の事務所も狭くなり、1年後には移転を予定している。店舗の形態は地域密着型を打ち出し、気軽に来店してもらえる仕組みを作る。
「保険以外で生活に関連する業種を集め、車のディラーのようなイメージの店を作りたい。 考えているのはお客様のライフプランの点検簿をつくり、年齢に応じてアドバイスできるようにしたい」と言う。
自ら仕事の取り組みに当たっては、データ分析よりも身体と心で誠意をみせるアナログタイプだと評価する。
「この仕事はお助けマン。何かがあったとき思い出して欲しいし、何でも屋に徹するのみ」
生まれ育ったのは小豆島土庄町。小中高と野球漬けの毎日で甲子園を夢見る少年時代を送った。小豆島では実家に営業拠点を構え、今では島内一の顧客数を抱える。
会社では“池田カラー”を作りたいと意欲満々。楽しみな青年社長である。40歳、広島大学卒。