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【(株)高松天満屋】 取締役店長 楠田教夫氏

谷益美さん

百貨店は文化や芸術の情報発信基地、賑わい感の創出が課題であり使命

岡山大学から天満屋本社勤務と故郷岡山での暮らしが続いた。2月1日付けで岡山本店副店長から栄転、今回初めての県外生活が対岸の地でスタート。入社以来、本社で人事、財務を担当していたため、年に4~5回は来高しており、顔なじみの幹部スタッフが多くスムーズなスタートとなった。

 

 

  着任後の感想は「高松は充実した機能が凝縮されているコンパクトシティでとても過ごしやすい。
そしてお客様もスタッフも人柄が良く温かい人が多い。
その温かい県民性が幸いしてか、天満屋には性格的に少しおとなしすぎるスタッフもいる。もっと自分が楽しむために元気を出して積極的に仕事に関わり、今以上好きになって、仕事を楽しむ努力をしよう、と呼びかけています」
 また百貨店については「なくてはならないもの、絶対になくならないもの。ファッションだけでなく、扱い商品を通じて文化や芸術の情報発信基地が百貨店。
 人が足を運びたくなる魅力的な中心市街地として賑わいを取り戻したい。賑わい感の創出が我々の課題であり、私の使命でもある。
 赴任中に天満屋が高松に根付く基礎を作りたい」と熱く抱負を語る。
 昨年百貨店協会の視察旅行でニューヨークを訪問した。
 「米国の百貨店は各店が個性的で、多くの来店客で賑わっていた。
 基本に立ち返ることの大切さを学んだ。視察で見たニューヨークの現状は、きっと10年後の日本の姿になると確信している」
 百貨店の輝きが薄れつつある日本だが、上昇する手応えとヒントを視察で得た様子だ。
 「郊外の大型店が乱立しているエリア間競争の時代。三越さん、中央商店街と共に中心市街地を盛り上げて、エリアとしての集客力を高めたい。ミニ催事の開催など来店を促す施策にどんどん取り組みますよ」
 3月中旬から天満屋全体でメール会員を募集し、様々な情報発信もしていく。フェイスブック活用なども含め、実店舗へ来店を促す支援施策を積極的に進める考え。
 やはり企業は人財。人事担当での経験が運営に上手く反映できれば、さらに親しまれる高松天満屋へと成長することだろう。
 オープン10周年を過ぎ、次の10年20年を目指す高松天満屋の基盤固めを担う。1960年2月12日生まれ。
 趣味はゴルフ。


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