【Cuore クオーレ】 ママ 松木リカさん
心とCuore(心)のお付き合いで10周年。やすらぎ、ビジネスの社交場として独自の基盤
いま考えると、全くの素人だった人間がよく思い切ってこの世界に飛び込んだものと、自分でもびっくりしています。
怖いもの知らずだったんです。まだ若かったし「入ってしまったらなんとかなるだろう」ぐらいの楽観的な気持ちがあったんでしょうね。慣れない客商売を見よう見真似でやりました。本当に無我夢中でしたね。
仕事が終わって家へ帰るとドッと疲れが出てしまいました。これから続けていくのは大変なことだと思いました。お客さん相手の商売がこんなに神経を使うとは思ってもいませんでした。本当に。ベッドへ入って休んでいても、今日お店へ来られたお客さんの顔が次から次へと浮かんでくるんです。あの時失礼なことはなかったのかしら、あんなことを言って怒っていらっしゃらないだろうか、などと些細なお客さんとの応対が思い出されて眠れない夜もありました。
外から見ると華やかに見えるスナックのお仕事も、実際に店の中へ入ってやってみると本当に難しいものですね。お客さまのお仕事や性格もみんな違うんですから、話についていくだけでもひと苦労でした。
また、支店長さんや会社の社長さんなどもみえられますので、気を抜くことができません。
いまの新しい店づくりを考えてからも、どんな店にしたらお客さまに満足していただけるか、設計の方とも何回か会って私の意見を申し上げて、次第に一つの形にまとまったのです。什器備品を選ぶにしてもなかなか手間がかかりましたわ。
幸い私の考えているプランをかなり取り入れてくれ、想像していたようないい店ができました。
その時の気持ちは言葉では表せないほど、嬉しくて心が弾みました。
今年も1月23日から25日の3日間感謝デーを催しましたが、本当に沢山のお客さまに来店していただき、心から感激しております。お仕事が忙しい方ばかりなのに、クオーレのために時間を割いてくださったのですからありがたいことです。
キープしてくださっている方にはもう一本サービスしましたが、これも毎年やっていることなんです。素朴なサービスですが喜んでいただいています。女性のスタッフも本当によくやってくれます。お客さまの目線に立って全力投球ですよ。これは私の誇りでもあり自慢でもあります。これからまた初心にかえって次の節目へ向かってがんばります。