ホーム香川のキーパーソン【中国銀行】 取締役・四国地区本部長 釣井時和氏

香川のキーパーソン

【中国銀行】 取締役・四国地区本部長 釣井時和氏

谷益美さん

事業に役立つサポート機能を充実し、香川の中小企業をしっかり応援

パワフルな六車本部長の後任として、この7月大阪支店長から着任。以来地区の店舗の主な取引先を回り挨拶に多忙な日程を消化したが、さして疲れた表情も見せず「みなさん温かく迎えてくれた。当行を信頼して頂き背中を押して下さる気持ちが伝わりありがたいと思った」と謙虚な心情を洩らす。

 「今回の異動は四国へ行ってお客様にしっかり揉んで貰えという意味合いもあるかと思う。前向きに捉えて頑張りたい」
 誠実、信望の心が伝わってくるような表情の中にも、新任務への強い意気込みも感じられた。
 香川県下の激戦ぶりはすでに織り込み済みで「メガバンクも集中した四国エリア最大の金融激戦地です。貸し出し金利の水準が前任の大阪支店にいた時と、こちらのレートがほぼ同じで驚いた」との反響もあった。
 香川で17店舗、四国中央市で1店舗の計18店舗を管轄下に置くが、「金融を取り巻く周辺業務、すなわち総合金融サービスに力を入れたい。お客様の事業に役立つサポート機能の充実を図り期待に応えたい」
 新しく就任した宮長新頭取からも「皆で一緒に頑張ろうとのメッセージを頂いたので、香川でも全店が結束してしっかり頑張り、貸し出しシェアを11%以上に持って行きたい。」
 関西学院大学卒業後昭和57年入行。今年で30年目となるベテラン。
 弱冠43歳で岡山・福浜支店長に昇任。これを皮切りに大阪、兵庫、岡山、備後と、瀬戸内の北側エリアを歴任。最後に残ったのが四国だったが、今回ようやくこの地へ着任した。
 バンカーとしては歴戦の勇士であるが、本部長としての業績如何が将来への浮上に大きく左右しそうだ。
 責任の重さは痛感しているもようだが、それほどの気負いはない。
 淡々としながらも、キャリアの中で培った融資戦略のノウハウを現実の中で最大限生かしていく考えだ。
 前任の本部長とは異なった柔軟な戦略に持ち味を出していきそうだ。
 中国銀行として香川で体制を整えたのは昭和の初め。地域密着体制を堅持してきた。「この地盤をしっかり守っていくことが私の使命」と決意の心を新たにしていた。
 「とにかく諸先輩が残してくださった実績に対し、感謝の気持ちで一杯です。これからしっかり守って発展させていくことが私の使命です」と静かな闘志を燃やすのであった。
 趣味は瀬戸内での海釣り。四国88ヵ所めぐりも実行したい。51歳。


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