ホーム香川のキーパーソン【2009年度(社)高松青年会議所】 理事長 桑嶋 貴史さん

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【2009年度(社)高松青年会議所】 理事長 桑嶋 貴史さん

地域・シニアの方々に感謝と尊敬の気持ち。進むべき道として州都実現へただ一つ

 「道州制を見据え州都、または州都に匹敵するスキルを持ったまち“高松”の実現に向けて行動を」と呼びかける。「進むべき道はただ一つ。勇気を持って目の前にある谷間を飛び越えねばならない」。

 これだけの発言ができるということは、やはり3年前高松で開催された「ASPACアジア大会」の関係者として見事乗り越えた実績と自信なのかもしれない。このときの役職は専務理事であったが、堂々たる態度で木村構作理事長をよく補佐し、立派な成果をあげた。人間は経験と大きな舞台を踏むことによって成長すると言われるが、彼の場合はまさしくその通りだった。
 昭和32年設立された高松JCも幾多の会員、理事長を輩出してきたが、それらを汚すことなく今年は大きなテーマにチャレンジする。
 昨年父親の紀二氏からバトンタッチされ社長に就任した。超多忙な生活の中にも常に大きな目標を持っているのは流石というべきか。
 県内屈指の給食・仕出し業者として不動の基盤を築いた父親に感謝の心を抱きながら、更に業容拡大に挑む。不祥事が多い昨今、「企業の社会的責任(CSR)をしっかり感じ取り経営に当たりたい」と、トップとしての資質も備わってきた。
 JCは人間的成長を鍛錬する道場としての役割を果たしているのか、米子前理事長といい、二人とも長足の進歩をしているのを確認した。
 「高松JCを育んできたシニアの先輩」への感謝の心を忘れず、尊敬の気持ちを秘めつつ運動に尽力する姿は頼もしいの一語に尽きる。
 高松JCでは、04年に事務局長、次いでシニア・セネター関係委員長、06年には専務、副理事長、監査を歴任ののち今年理事長に。
 順当な足取りだが、社長就任で2足のワラジになるため一寸きつい。しかし、元来タフな心と強靱な体を備えているため「全く心配はない。かえって闘志が湧きます」と。
 帰郷後99年に中央に入社してからは、弁当の配達から始めてお客さんと接するシーンを積極的に体験し、自らの身体で多くのことを学んだ。
 謙虚な精神こそ彼の持ち味であり、今では人間的魅力となって光っている。千雅夫人との間に長男駿帆君を授かり家庭的にも何ら問題はない。夫人もよくできた女性で結婚後は天満屋B1の売り場にも立った。
 帝京大学文学部卒。趣味はゴルフ。
 公私ともに充実期を迎えた。35歳。


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