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【財)高松観光コンベンション・ビューロー】 専務理事 池尻育民さん

国際芸術祭など大型企画が相次ぐ好機を生かした高松の魅力を内外に発信したい

 アジア太平洋盆栽水石大会(ASPAC 2011年開催)の招致運動や来年の瀬戸内国際芸術祭など、ビッグプロジェクトが目白押しの中で4月に就任。むしろ課題の大きさにやる気を刺激されているらしい。

 高松市役所で37年間奉職し、そのうち観光関係は産業部次長(03~08年)時代を含めると通算15年。産業部は通算19年の経歴を有する。

 ゆえに観光・経済界へのコネクションも豊富で、そのキャリアを思う存分発揮できる役職に喜びを感じている。財団の事務方トップとして、また松村理事長の補佐役として、八面六臂の活躍が大いに期待される。
 財団名にも掲げる観光とコンベンションの振興は、地域経済と地域社会の活性化を図る上で大変重要な活動であることを十分理解している。
 まず観光面では、同財団が昨年第三種旅行業資格を取得し、今年度から発売した着地型旅行商品「ぷち旅プラン」に手応えを感じる。春・夏に各12コースを販売し、すでに千名の観光客獲得に成功したものもあるという。
 「ぷち旅では、有名ではないがキラリと光る観光資源にスポットを当てて、驚きと感動を与える商品を開発している。8月末まで実施する無人島体験ツアーなど、人気商品も育っており、今後が大いに楽しみだ」
 昨年度から実施する民間の活力を導入した観光振興策「観光プロモーション事業」の輪も広がりつつあり、いかにサポートしていくかに心を砕く。また韓国からの誘客は近年のウォン安で苦労しているが、ゴルフ客と教育旅行を地道に開拓していきたいと語る。
 コンベンションに関しては、ASPACの招致運動が今秋ヤマ場を迎えるだけに、準備に余念がない。
 「招致に成功すれば日本初の開催となるイベントだけに、何が何でも引っ張ってきたい。松盆栽の80%を生産している高松を世界にアピールできる絶好の機会になるはず」
 同財団ではこの春からスタッフを二名増員し、コンベンション誘致に力を入れていく。
 穏やかな人柄ながら、胸の内は熱い想いで溢れる。高松生まれの高松育ちだけに、郷土の発展を願う気持ちは誰より強いのかも知れない。
 趣味はゴルフで、韓国からの誘客には熱が入りそうだ。市役所OBらでつくる野球チームでは外野手で活躍するスポーツマン。
 明治大卒、60才。仏生山町在住。


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