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【株式会社 合同経営】 代表取締役 林 哲也氏

総合的ワンストップサービスを通じ、よい社会づくりを支援したい

「そうか、そういう対応策も考えられるのか、安心した」。話し合う中で、明るくなった経営者夫婦の顔。顧客の笑顔がこの仕事に取り組んで良かったと、最高の充実感をもたらす。

 税理士、行政書士、社会保険労務士が糾合し平成7年に設立されて以来、今年で15年目の春を迎えた。
 設立当初から、中小企業に財務、法務、労務等についての総合的なワンストップサービスを提供し、良い会社づくりを支援することを目的に歩んできた。
 その結果、顧客からは「総合的に対応してくれるので助かる」と感謝の言葉を多く頂けるようになった。
 氏は、過去の職業経験を踏まえて、創業時に心に堅く誓ったことがある。一つ目は、働く人々を絶対に消耗品扱いにしない。二つ目は、責任転嫁をせず経営者の責任を果たすこと。三つ目は、ウソはつかないことである。
 国家資格取得者には「錯覚の呪縛」が多いと言う。資格を得ると独立開業が当たり前と考えたり、職員を目下の丁稚のように考える錯覚をしてしまう。
 しかし企業経営は経営課題が相互に複雑に関連して統合されており、また国家権力は膨大な機構を構えている。だからこそ組織的専門家集団となることが必要だと捉える。
 会社も「錯覚の呪縛」にとらわれたこともあったが、入会した香川県中小企業家同友会で、経営理念による組織的企業経営のあり方をじっくり教えられかつ学んだ。
 自社の存在目的や、ここで働くことの意味を全員参加、対等で考え合う集団となるための理念経営に取り組むことができた。
 「会社の輝きと社員の笑顔を創造する総合支援チーム」というのが経営理念であり、立ち位置や専門家として企業経営にどう関わるかについて方向性を明らかにした。
 「まだ未熟な面もあるが、この経営理念の実践を真剣に追求するのが私の最大の使命だと考えている」
 昨年は、自ら経営実績や社労士の経験を汲んで、日本法令より依頼を受け、初めての書籍「実例でみる介護事業所の経営と労務管理」を出版した。
 50歳を超えて「中国語」の学習を、さらに気分転換にと「スキューバダイビング」も始めるなど、心身ともにアグレッシブな毎日を送る53歳。平成18年より香川県中小企業家同友会副代表理事を務める。


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