ニューレオマワールド（丸亀市綾歌町）は３月４日、約20億円を投資する「25周年・中期投資計画」を発表した。
　計画では2015年・16年の二ヶ年で、新ホテルや造波プールをはじめとする7施設を整備。百年先も愛される施設を目指す、という。
　第一弾として21日より、休業していた「オリエンタルトリップゾーン」をリニューアルして再開。併せてホテルからオリエンタルゾーンのエスカレーターへと通じる道、同ゾーンにフラワーガーデン「レオマ花ワールド」を新設する。花ワールドでは3万坪の敷地に100種35万株、季節の花々が咲き競うという。
　さらに同ゾーンでは、イルミネーションと３Ｄデジタルマッピングを展開する「レオマ光ワールド」の営業が21日より開始する。百二十万球のイルミネーションと百基のライトアップが光のイリュージョンを繰り広げるもので、３Ｄマッピングとイルミネーションの融合は中四国初という。

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　21日登場の新施設は、春休みとゴールデンウィークの来園者増の起爆剤となるものだ。また投資計画は、1991年に開園したレオマが来年４月に25周年を迎えることから、節目を盛り上げる狙いがある。

▼年間百万人突破を目指す

　発表された投資計画では、１５年が①レオマ花ワールド②レオマ光ワールド③オリエンタルトリップ④アクアサーフ⑤ホテルコテージ・レストランのリニューアルと直営コンセプトショップ「ＬＵＣＨＩＡ（ルチア）」のオープン。１６年に、⑥国内初のアトラクション併設型コンセプトホテル「アリスワンダーランドホテル」⑦幼児・児童向けの「ごっこファクトリー」、の計７施設を整備する。
　目玉となる新ホテルは、児童小説「不思議の国のアリス」の世界観を楽しめるもので、レオマパーク内に来年７月開設される。コーヒーカップ型の乗り物と迷路を、ホテル館内に盛り込む計画だ。
　また１２年の開設以来夏の人気施設となったプール「レオマウォーターランド」の新ゾーンとして、造波プール「アクアサーフ」が今夏オープンする。地中海をイメージしたリゾート気分満喫の波のプール、リゾート地のプライベートビーチのような雰囲気を味わえる。
　ニューレオマは、10年に大江戸温泉物語グループ（東京都）が経営権を取得。以来、14年まで連続で年間利用者増・売上増・黒字を達成している。
　14年度のレオマ全体の業績は、年間利用者が84万人（前年比2万人増）、売上高42億円（同1億円増）を果たした。
　今回の投資により、15年度は利用者107万人、売上高51億円を目指す。
　アメリカの大手投資ファンド「ベインキャピタル」が、大江戸温泉物語グループを500億円で買収する計画を発表したのが２月。県下ではレオマの今後が注視されるところとなったが、投資計画の発表により香川観光の核施設の一つがパワーアップされることで安心感が広がっている。

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