生活雑貨・インテリア雑貨卸の㈱後藤（綾歌郡綾川町東分乙60-7　レックス総合物流センター内　後藤幸生社長）は２月１日、四国内の同業２社と経営統合。家庭用品専業問屋の㈱スリーキューブとして新たなスタートを切った。
　合併したのは、タックナカシゲ㈱（高知市南久保9-16　中村幸夫社長）、中藤産業㈱（愛媛県松山市堀江町甲344-1　中藤信治社長）。合併にあたり中藤産業が法律上の存続会社、後藤およびタックナカシゲを消滅会社とした。
　後藤は今年創業100年を迎える老舗問屋。タックナカシゲは創業が1907年、中藤産業も1908年創業という「100年企業」の強力タッグが実現した。

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　「豊かな想像力で満足を追求するプロ集団」を理念に掲げ、新鮮・喜び・感動の生活シーンをプロデュースしていくことになる。
　昭和40年代から３社を含めた中四国の同業８社で連携、共同仕入れや展示会の共催などをしていたが、時代の変化に伴い５社は廃業などで消滅。３社でのより強力な連携を模索していたもの。今回のＭ＆Ａは四国銀行の仲介で、フロンティア・マネジメント㈱（東京）の指導を受けた。
　直近の３社売上高は計34億円。従業員は約70名。
　スリーキューブはタックナカシゲ本社同所に本店および高知支店、管理本部を置く。事業所としては中藤産業同所に愛媛支店、後藤同所に香川支店及び営業本部、岡山営業所（岡山県赤磐市）、徳島駐在所（徳島市助任町）、広島駐在所（広島市西区）、土居ＤＣ（四国中央市土居町）という体制。
　物流基地は香川支店同所、土居ＤＣ同所の２拠点。スーパーマーケット・ドラッグストア向けの物流は土居ＤＣ、ホームセンター向けの商品物流は香川支店に集約していく。
　代表取締役社長・管理本部長に中村幸夫氏、後藤社長は代表取締役副社長・営業本部統括本部長に、代表取締役専務に中藤信治氏が就いた。
　資本金は3000千万円。取引行は四国銀行、伊予銀行、百十四銀行ほか。
　「20年ほど前から、生き残りをかけて様々な話し合いをしてきたが、持株会社制より合併のほうが我々にとってメリットが大きいと判断した。
　統合により在庫を集約できるし物流センターも２カ所で対応でき、無駄を排除できる。
　キューブには３乗という意味もある。１＋１＋１ではなく、３社が３乗となれるようにとの願いを込めた。
　合併は取引先からも評価と理解をして頂いたし、社員の意識変革に大きなプラスとなるはず。
　我々経営陣も合併作業を進める中で新しい局面が見えてきて、やり甲斐を強く持てた。合併で次代の経営者や社員が希望を持てる会社の基礎作りができた」（後藤副社長）
　後藤が10年ほど前から手掛けてきたハンドメイド犬具（首輪・リード）通販、タックナカシゲが展開してきた生活雑貨プラスワンによるネット通販のほか、ＢtoＢ市場では成長を続けるＡｍａｚｏｎ、爽快ドラッグなど大手ネットショップへの商品供給を今後さらに強化していく。
　スリーキューブの営業組織は３部体制。ホームセンターは第１営業部、スーパー・ドラッグは第２営業部が対応。ネット関連事業は第３営業部が海外営業とともに対応するが、ネット事業は将来の成長エンジンと一つと捉え大きな期待を寄せている。
▼本社TEL088-882-1120
▼香川支店TEL087-878-3939

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