ＪＲ四国は、宿泊特化型ホテルの建設計画を明らかにした。
　建設地はＪＲホテルクレメント高松（高松市浜ノ町）に隣接する同ホテルの平面駐車場で約１０００㎡の広さ。
　既存ブランドに、小さなホテルという意味を持つ「イン（ＩＮＮ）」を付け『ＪＲクレメントイン高松』とする。
　訪日外国人や国内ビジネス客の増加による堅調な宿泊需要に対応するため、宿泊特化型ホテルの建設を決めたものだ。
　ホテル運営は100％出資子会社の㈱ＪＲ四国ホテルズ（高松市　近藤明生社長）が担う。
　２０１５年４月、地域ごとの運営会社で経営してきた３ホテル（ホテルクレメント高松、クレメント徳島、クレメント宇和島）を統合。昨年７月に、現社名の㈱ＪＲ四国ホテルズへと変更している。
　『ＪＲクレメントイン高松』は、クレメントの「温和な」「穏やかな」というコンセプトを継承し、「安心」で「快適」な空間の提供を目指す。

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　建設地が三角地という立地特性を活かし「船」をモチーフとしたデザインに仕上げる。
　鉄骨造り地上９階建て延床面積は約７５００㎡。１階にテナントが入居、２～９階が客室。２階にフロント、９階には大浴場を配置する。
　客室数はシングルを中心に約２３０室となる。宿泊料金は１泊八千円前後を想定するという。
　今夏にも着工、２０１８年秋の開業を予定する。
　同社では情勢を見て、四国内の他都市での展開も検討していく考え。
　クレメント高松は２００１年、客室数300室、大中小あわせて13室の宴会場を構える本格派シティホテル「全日空ホテルクレメント高松」として開業。ＦＣ契約満了にあわせ、ＪＲホテルクレメント高松へと変更。現在は阪急阪神第一ホテルグループに加盟している。
　「香川県観光協会会長の立場としては大いに歓迎だが、業界的には競合にもなるため複雑な心境。ただ宿泊部屋が増える観点からも、必ず地域に貢献するだろう」（喜代美山荘花樹海　三矢昌洋会長）
　高松市内では中央公園の南、中央通り沿いで大手ビジネスホテルチェーンが県内２号店の建設準備を進めている。昨年12月に基礎工事がスタートしており、クレメントインと同じ２０１８年の開業が予想される。
　市内ではそのほかの新設計画も水面下で進んでいると言われており、既存施設を含め各ホテルがどのような戦略とサービスで運営していくのか注目されるところだ。

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