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5月15日号

 四国化成工業㈱(丸亀市)は、代表取締役副社長の田中直人氏が代表取締役社長兼C.E.O. に就任するトップ人事を発表した。
 玉城邦男現代表取締役社長兼C.E.O.は退任する。
 今年度(平成29年10月)の創立七十周年を機に、組織と人事の若返りを図り、新たな経営体制の下で、事業の更なる発展を目指すため代表取締役および役員の異動を行った。
 新体制は次のとおり(6月26日付 取締役のみ)。


▽取締役相談役 山下矩仁彦
▽代表取締役社長兼C.E.O. 田中直人
▽代表取締役副社長執行役員 化学品事業担当 富田俊彦
▽取締役専務執行役員 化学品研究・開発担当 吉岡 隆
▽取締役常務執行役員 企画・管理担当 真鍋志朗
▽取締役執行役員 企画・管理担当補佐兼大阪支社長 渡邊充範
▽取締役執行役員 建材事業担当 高木仁史
▽取締役執行役員 生産・技術担当兼丸亀工場長 濱﨑 誠
▽取締役(社外) 渋谷 博、寺田俊文
▽常勤監査役 松原 純、古川和彦
▽監査役(社外)井出義男、籠池信宏
 田中新社長の経歴は次のとおり。
 1952年生まれの65才。国際商科大学商学部卒後、75年に同社へ入社。96年に無機化成品営業部長となる。
 2002年に執行役員建材事業部門東日本営業統括、05年に取締役執行役員建材事業担当兼幕張支社長、16年より代表取締役副社長執行役員 建材事業担当を歴任する。

▼ 売上・利益ともに過去最高

 同社は増収増益となる2018年3月期決算を発表した。
 連結業績は、売上高が507億9千1百万円(対前期比 2.7%増)、経常利益84億5千万円(同 1.9%増)、当期純利益66億1千万円(同 13.2%増)。 
 売上高は化学品・建材両事業とも前年を上回り、利益面では化学品事業でファインケミカルの高収益製品の伸長や、建材事業の販売が好調に推移したことで増益。この結果、売上高・利益ともに過去最高を更新した。
 化学品事業では、プリント配線板向け防錆剤のタフエースを主力とする電子化学材料が輸出で好調。エポキシ樹脂硬化剤を中心とする機能材料も、新規開発品や輸出を中心に伸長した。
 この結果、化学品事業では売上高が前期比1.2%増収の307億1百万円、セグメント利益は2.1%増益となった。
 建材事業はエクステリアが住宅・景観分野ともに好調に推移した。結果、売上高は4.9%増収の193億7千6百万円、セグメント利益は6.5%増益を記録した。
 来期の連結業績は、売上高を522億円(前期比2.8%増)と増収を見込むものの、原材料費などの高騰などにより経常利益は76億円(同10.1%減)、当期純利益は52億円(同21.3%減)としている。


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