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6月25日号

 リゾートホテル「ハイパーリゾートヴィラ塩江」(高松市塩江町)と、格安ビジネスホテル「高松ステーションホテル」(高松市寿町)を運営するハイパーリゾート㈱(高松市塩江町 津司道人社長)がこのほど、今年4月7日にクローズしていた、高松駅から徒歩1分(約100m)の高松ターミナルホテルを後継。7月1日、ビジネスホテル「ハイパーイン高松駅前」(藤本仁史支配人=高松ステーションホテル支配人兼務)としてオープンすることが分かった。
 もともと高松ターミナルホテルは駅近の人気ホテルとして稼働率を伸ばしていたが、オーナーの高齢化に伴い、かねてより引き継ぎ手を探していた。そこに同社が名乗りを挙げた。
 オープン後は全館に無線LAN「Wi-Fi」を、全客室に有線LANを設置する。平日はビジネス客、週末は観光客を中心に囲い込み、稼働率を伸ばしたい考えとしている。
 建物は鉄骨造の7階建て。客室は全48部屋(シングル4部屋、セミダブル15部屋、ダブル10部屋、セミツイン6部屋、ツイン8部屋、デラックスツイン(3人用)4部屋、和室(家族向け)1部屋)。


 価格は最安値でシングル素泊まり4500円。朝食を付けても4900円。もっとも部屋数の多いセミダブルでも5200円(朝食付5600円)と、リーズナブルに設定した。すべて税込。近くに契約駐車場(一晩最大1300円)も用意する。
 高松ターミナルホテル時代、カフェレストランとして昼と夜に営業していた1階の「フライパン」は、朝食会場にあてる。夜は宿泊者がパソコンなどを持ち込んで仕事を行えるフリースペースに。空間の中央には大型テレビを設置する予定。
 朝食はバイキング形式を採用。ヴィラ塩江の腕利きシェフがつくる栄養満点の料理を毎日直送する。
 フロントの営業は夜中12時まで。この時間までにチェックインさえ済ませれば全員に暗証番号が渡されるため、深夜も出入り自由。岡山駅から23時40分高松駅着のマリンライナーに乗り込んでも十分間に合う。
 津司社長は、「誰もが気軽に利用できる、アットホームなホテルにしていきたい」と話している。
 ヴィラ塩江(57部屋)は2010年11月、同社が穴吹工務店(高松市)から事業を継承。2015年3月には、廃業に追いこまれていた高松ステーションホテル(35部屋)の運営を引き継いだ。
 現況として、ヴィラ塩江は昨年
から海外のツアー客が増えており、特にインバウンド(訪日外国人)が好調。一方の高松ステーションホテルは2016年の瀬戸内国際芸術祭などの大型イベントが追い風となり、稼働率90%を記録している。
 今後、同社は岡山市内にある既存ホテルの運営に身を乗り出す。岡山県に進出するのは初。契約はすでに終えており、今年10月を目処にオープンする。


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