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5月15日号

 香川県酒造組合(高松市古新町4-2 川人裕一郎会長)の悲願だった地元素材の清酒が出来上がった。
 県花・県木のオリーブから採取した酵母を平成27年に発案し、香川県発酵食品研究所(小豆島町苗羽甲1351-1)にて採取に1年、オリーブの果実と葉から酵母を発見し、その中から果実から採れた酵母の高アルコール生産性株を選抜、平成30年に西野金陵㈱で総米50㎏を使って試作を行った。
 香川県発酵食品研究所では2014年に小豆島町内の㈱ヤマヒサからの要望でオリーブの花から醤油用の酵母も採取、育成して同社「花醤(はなびしお)」の開発にも関わっている。また、同研究所は同年に第3回イノベーションネットアワードにおいて、オリーブの果実、それ以外のものを活用し農林水産大臣賞を受賞している。
 商品は現在のところ4社4種。小豆島酒造㈱(小豆郡小豆島町)の『オリーブの花の咲くころ・・・(720㎖ 2313円)』、西野金陵㈱(仲多度郡琴平町)の『金陵 瀬戸内オリーブ純米吟醸(720㎖ 1500円)』、綾菊酒造㈱(綾歌郡綾川町)『綾菊 さぬきオリーブ純米酒(720㎖ 1300円)』、川鶴酒造㈱(観音寺市本大)『Setouchi KAWATSURU純米吟醸 さぬきオリーブ酵母仕込み(720㎖1500円)』となっている。


 各社150本〜4600本の限定数発売で、小豆島酒造では秋に『小豆島にオリーブの実のなるころ・・・』を再度販売予定。アルコール分は14〜15%、香川県産オオセト、さぬきよいまいを原料米に使用している。風味は日本酒には珍しいフルーティでさわやかな酸味がある。炭酸で割るなど飲み方の工夫もでき、県産食材に合わせて欲しいとのこと。
 4社とも凝ったデザインのボトルで今後は全国、世界に向けて瀬戸内をアピールしていく予定。


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