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7月15日号

 今年春に、丸亀市の地域商社㈱OIKAZE(同市通町 相原しのぶ社長)で発売された『おつまみとっと(70g540円)』は、香川県立多度津高等学校の海洋生産科食品科学コースが開発に携わった。
 この商品は、硬い親鳥の肉を軟らかく加工し、一口大にしたもので、出張中のサラリーマンの土産やつまみにと需要を見込んでいる。
 硬い親鳥を軟らかくする技術は、同校の作業室にあった。今回の商品以外にも、はまちを中骨ごと食べられるよう軟らかくするなど、高温、高圧での処理が出来る機器が並ぶ。
 同校食品化学コースの岡田智宏教諭は、生徒らの発案で次々に面白い商品開発が出来ていると語る。
 鱧を骨ごと食べられるようにした蒲焼きや、小さくて捨てられてしまうサイズのシタビラメの煮付けなど、民間企業では揃わない様々な機器を使い試作を繰り返している。
 「卒業生の中には海産関係に就職するものばかりではありません。食品全般に関われるよう3年前に改築した作業室で頑張っています」と岡田教諭。


 現在はオリーブ地鶏の胸肉がモモ肉と比べると不人気ということで、胸肉の栄養価値や食べ方を試行錯誤し、新しい商品作りをしている。
 まるほ食品㈱(仲多度郡多度津町 森尚嗣社長)から胸肉を分けて貰い、レモン果皮や黒ニンニク、紅ショウガなどが入ったソーセージを試作中。出来上がったソーセージは同社で試食され、課題解決を提案していく。
 同校には、地元企業からの持ち込み食品も少なくなく、生徒らが熱心に取り組んでいる。


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