2011年12月に大手信用調査会社による実態調査によると、国内企業の 三分の二が後継者難。特に年商10億円未満の中小・零細企業では実に 約７割が後継者不在。一方で、現役社長の平均年齢は 約60歳と30年連続で上昇。
　これらの数字からも事業承継問題が浮き彫りになっている昨今、県内の企業でも大きな動きがあるなど、関心の高まるＭ＆Ａ市場に心強い味方となるべく、新しい事業所が７月３日、高松市内に開設された。
　従来より、事業再生のエキスパートして活躍する㈱ウイニングパートナーズ（高松市古新町10-6　吉本和巨社長）が、後継者問題の解決および企業の成長戦略のためのＭ＆Ａ分野の増強も兼ねて、日本全国500件以上の豊富なＭ＆Ａ実績を有する㈱ストライク（本社東京都千代田区　荒井邦彦代表取締役）の高松営業所を、同事務所内に併設させた。

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　㈱ストライクは、全国６拠点。東京・大阪・札幌・仙台・福岡に展開し、企業評価や譲渡スキーム立案等の実務に精通した公認会計士や金融機関の出身者が在籍し、柔軟な発想でＭ＆Ａ業務を行なっている。自社独自のネットワークのみならず、銀行・証券会社等のＭ＆Ａ部門および会計事務所、法律事務所、Ｍ＆Ａブティック等の外部ネットワークも有し、友好的なＭ＆Ａを中心に右肩上がりで実績を伸ばしている企業である。
　この３月には、百十四銀行とＭ＆Ａ仲介業務の提携もしている。
　また、これまでの実績が評価され、東京商工会議所運営の「東商Ｍ＆Ａサポートシステム」、大阪商工会議所運営の「匿名方式による非公開企業のＭ＆Ａ市場」の認定アドバイザーにも指名され、国内初のＭ＆Ａのマッチングサイト「Ｍ＆Ａ市場ＳＭＡＲＴ」も運営している同社だが、地方Ｍ＆Ａのニーズが高まるにつれ、きめ細やかなクライアントのサポートのためには、より近いところへ拠点を設ける必要があると判断。以前より懇意にし、信頼関係のあった荒井社長からの協力要請を受け、吉本氏の高松営業所の引き受けが実現した。
　当面、高松営業所では、四国島内と、岡山エリアをカバーする。
　「企業規模にかかわらず、小さくても価値のある良い会社がありますが、私共の担当するエリアでは、特にそうした企業様が沢山いらっしゃいます。近年、そうした企業が、後継者問題や市場が狭まる中での生き残り策に悩まれながらも、身近に良き相談役を見つけられなかったり、あるいはＭ＆Ａはハードルが高いとして、消極的になり、本来最善となるかもしれない解決策を見出せずにいるケースもあるようです。
　これからその様な地方企業様のよきパートナーとなるべく、経営者様や必要に応じた専門家の方々と情報交換しながら、きめ細やかなサービスができればと思います。」と吉本高松営業所長。
　従来業務で、企業が抱えるかなり厳しい局面にも理解が深く、そうした状況を一緒に打開してきた吉本氏。その企業経営の駆け込み寺的存在は企業にとって頼もしい存在になることだろう。
　そして、Ｍ＆Ａのサポート業務に特化し独立した立場で、Ｍ＆Ａの敷居を下げ、地方の中小・零細企業に潜在化している需要の掘り起こしにも一役買ってくれそうだ。
　企業が抱える後継者問題の解決、成熟・縮小産業における企業の成長戦略の一つとしてＭ＆Ａを通じた経営課題の解決に期待したい。
問い合わせtEL087-887-9847　㈱ストライク高松営業所

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