4月25日号

小豆島町(大江正彦町長)は、4月6日にジャンボフェリーの乗り場、小豆島坂手ポートターミナル「さかてらす」の落成式を開催した。
ジャンボフェリー㈱の加藤琢二会長、山神正義社長、地元国会議員、施工業者、関連自治体(土庄町、高松市、兵庫県神戸市、大阪府茨城市、長崎県島原市)、関連団体が参加して、新しい施設の門出を祝った。式典会場近くでは、自治体関係者らが、第8回坂手みなとまつりを、落成式に合わせ開催した。
大江町長は開催に先立ち「坂手港は昭和2年に開港して以来、京阪神との玄関港として、また産業・観光・災害時の拠点港として小豆島の発展を担ってきた。平成7年から16年間に渡り航路が途絶え、地域の衰退が顕著になった。平成23年7月にジャンボフェリーが寄港するようになってから次第に観光客、移住者が増え、地域の賑わいを取り戻しつつある。このさかてらすが、地域の発展に寄与し、更なる賑わいを創出する拠点となることを期待している」と挨拶した。
さかてらす1階(エントランスフロア)は、発券窓口、待合所、テイクアウトメインの軽食ブース、地場産業の物販ショップ等に、AIを活用した案内所。2階(島ぐらしフロア)は、移住・就職支援窓口、コワーキングスペースに、移住体験施設はベッド2台の個室、ドミトリー等。小豆島産の花崗岩、県産ヒノキをメインに使って建てられており、3階(乗下船フロア)は人道橋を使った乗降フロアで、キッズコーナーや授乳室もある。
屋上には、小豆島町坂手にも馴染みの深い作家、ヤノベケンジ氏が瀬戸内国際芸術祭2025参加作品の「シップスキャット ジャンピング」を設置し、特別にお披露目をおこなった。
ジャンボフェリーにも同シリーズの作品が設置され、フェリーと港の両方で鑑賞できる。瀬戸内国際芸術祭2025以降も恒久的に展示される予定。
オーバーツーリズムによる2次交通、宿泊、飲食等の不足は、まだまだ課題として残るが、さかてらす活用により、移住・定住につながる交流が生まれる場に、小豆島の未来への期待が寄せられている。
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