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5月15日号

 香川県商工労働部は、令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰「創意工夫功労者賞」5名に伝達をおこなった。
 今年度の受賞者は、㈱ジェイテクト(本社 愛知県)香川工場(東かがわ市)の5名。同一の企業から5名の受賞者は、県内では初。同社は、主に車両の部品製造をおこなっている。
▽大久保 蓮氏(29歳)
 ベアリングの軸受研磨組立ラインの設備間新搬送装置の考案により、段取り替え時間削減15時間/年(369千円/年)、廃棄不良削減1620個/年(227千円/年)、修理工数削減18時間/年(679千円/年)。効果合計1275千円/年。
▽木下晧仁氏(35歳)
 からくり包装装置の考案により、省人稼働による工数削減240時間/年(552千円/年)。大ポリ運用での工数削減161時間/年(370千円/年)。効果合計922千円/年。


▽國本亮平氏(23歳)
 円すいころ大端面研磨用砥石の改善により、砥石軽量化による作業者の負担軽減。砥石費用削減▲39500円/月/ライン。
▽高橋慶多氏(24歳)
 重筋作業を軽減するからくり搬送シューターの考案により、重筋作業の削減、作業効率の向上効果を得た。
▽松岡 忍氏(52歳)
 金型交換内製化の考案により、品質確保及び、後世に誰でもが交換作業が安全にできるようになった。166万円/年の効果を得た。
 同社では、毎月同様の提案を、各部長経由で受け付けており、社内表彰をおこなっている。今回も各部長の推薦から選抜された。
 この表彰は、鉱工、農林、水産、運輸、通信、建設、保険衛生、電力ガス等の業務に従事する勤労者のうち、工場等における職長以下の工員、農林水産業従事者、医療補助者、研究所における研究補助員、技能職員及びこれと同程度の者が、優れた創意工夫によって各職域における技術の改善向上に貢献した人を、毎年、文部科学大臣が表彰している。香川県では、令和2年度2名、3年度4名、4年度4名、5年度3名、6年度5名が表彰されている。
 寺嶋賢治商工労働部長は「常日頃から、地域産業、県のものづくりの現場を支えている功績は大きい」と伝達をおこなった。


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